PICマイコンへの道 〜その1 マシン語は??〜

                              2010年3月11日 by ごきち

◆序章

 2010年1月。

 機械弄りの悪い癖が復活した。

 年末に大掃除をしていてぎっくり腰になったこともあり休みの日に出かける機会が少なくなった。

 ベースギターに嵌り、バンドでPA機材購入、録音に嵌っていたが、年末からしばらく集まりがなくなったことも原因の一つ。

 

 ブレッドボードがあれば、半田ごてを封印していても機械弄りが簡単に出来てしまう。

 捨てたはずの TTL−IC が大量に発掘されたのも手伝った。

 タイマーIC 555 と カウンタを使ってピコピコ鳴らすおもちゃを組んだ。

 それがきっかけでどんどんエスカレートする。

 

 マイコンを搭載してみよう。

 

 回路は簡単に組めるだろう。

 ブレッドボードにIC用のソケット、アドレスとデータ用にDIPスイッチがあればROMも手書きが出来る。

 

 2010年3月。

 そう思って、秋月通商にDIPスイッチを買いに行った。

 

 しかし、ひょんなことから店内でPICプログラマーキット を見つけてしまう。

 

 PIC は以前から気にはなっていたが、食わず嫌いだった。

 しかしブレッドボードで遊ぶには良さ気なマイコンの気配。

 更にはLEDの点滅なんかには簡単で良さ気。おぉ!仕事にも使えそう! 

 

 ってことでここにPICへののめり込みを記する。

 

◆部品調達

 Z80CPU用のROMを焼く為のDIPスイッチを買いに行ったはずが、ひょんなことからPICライターを買ってしまう。

   

 キットと言いながら実は完成品。

 

 折角だからPICチップもいくつか一緒に買って帰る。

 が、何がいいのかさっぱり分からないので ベストセラー 1位、2位、3位 を参考にして適当にチョイス。

 PIC16F84A

 

 定番なんだそうな。250円

 

 PIC12F629

 

 すげー 80円!!しかもA−Dコンバータを内臓! →A−Dコンバータを搭載しているのは675でした(ToT)

 

 PIC16F628A

 

 これも定番らしい。160円

 

 PIC16F648A

 

 チョイスミス。628A とはそんなに変りなさそう。180円

 

 PIC16F877A

 

 単純に 40PIN が格好良く見えたので購入。300円

 

 あと、電源用のACアダプタと232Cケーブルの詰め合わせも一緒に買って帰る。

 

 

◆PIC本を購入する

 ライターとチップを買ったはいいが、プログラムが出来なければ話にならない。

 早速、次の日の仕事帰りに大型書店にGO!

 

 探すこと1時間。

 

 なんじゃこりゃ!

 C言語やらアセンブラやら格好の好い言葉を並べてはいるものの、参考プログラムと秋月のROMライタを買え的な本が2〜4千円。

 小一時間程立ち読みするが、だんだん気分が悪くなってくる。

 

 どの本もマシン語の記述が無い。

 

 たった35個の命令を覚えるだけ!と書いてあるが・・・アフォか?35個しか無いんやったらマシン語ぐらい載せんかい。

 

 CDの付録が付いているものや、チップがおまけで付いている等、色々あるが他人をおちょくっているとしか思えない。

 自分が書いたアセンブラソースをコピーして同じ回路を組めば、同じ動きをしますよ的なホンマに分かってて本を書いてるのか疑わしいものまで。

 

 ただ、手ぶらで帰るのもなんなので一番安くて読んでてムカついてこなかった一冊を購入。

 

 「図解 PICマイコン実習  堀 桂太郎 著 森北出版株式会社」

 

 なんとなく昔読み漁ったZ80のデータブックの解説に似たような構成。意外とすんなり馴染めた。 

 

 以前にZ80ボードを組んだ時はモニタプログラムも自作だった。

 当時はアセンブラなんか持ってなかったのでハンドアセンブル、と言うよりいきなりマシン語でプログラムしていた。

 

 35個うんぬん言うんやったらマシン語で直に書けばええやんけ!

 

 そこで買ってきた本のニーモニック解説の空き欄にマシン語を落書きする。

 これを見ながらHEXファイルに直接マシン語を羅列して書き込めばOKだと思ったが、そう甘くは無かった・・・。

 

                                                    つづく

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