間接照明の修理

                    2021年4月17日 by ごきち

 

◆序章

 娘が大学を卒業して家を出た。

 無事に就職して、しばらく寮に入ると。

 引っ越しの家財道具にと、家で使っていた3灯の間接照明が欲しいというので持って出させた。

 

 こんな感じの色違い。これの銀色バージョン

 

 しかし、引っ越し先に持って行くとベース部分がボロボロになって使えなかったと。

 

 車で運ぶ際の振動でプラスチックが割れ、中のモルタルが粉砕して砂がボロボロと漏れてきた。

 

 娘がピアノを弾く時に、手元を照らす様に買った物なので15年以上使っているか。

 新しく購入するのも癪なので修理してみたのでここに記録する。

 

◆設計&修理

 ベースの直径が約25cm

 中央に固定用の13mm程の穴が開いている錘があればいいかな?

 運動会なんかで使うテントが飛ばないように足の部分に乗せるバーベルの錘みたいなのがあればグッド。

 

 近所のDIYショップに出向き、店のお兄さんに聞くも見当たらず。

 代わりに大理石の丸い踏み石に穴加工するのも御洒落かな?とも思ったが、何万年かかることやら。(笑

 

 しょうがないのでリサイクルショップで本物のダンベルのウェイトを買ってきた。

   

 5kg 500円(安っ

 こいつにワッシャを固定してポールが固定できるようにする。

 

 取り敢えず、電線の通し所を彫る。

 

 9mmのドリルで数か所彫ってみるが、やたら時間がかかる

 

 ここで、ご近所迷惑な奴の登場!

   

 ディスクグラインダ―でギュイーン

 

 砥石の幅が丁度良いサイズだった

 

 これぐらいの溝があれば電線が収まるだろう。

 

 次にバーベルの中心に蓋をするようにワッシャを固定する。

 アーク溶接でバチバチっと。

 

 いざ!連続溶接にチャレンジ!

 

 半周だけ溶接したところ

 

 へったくそ。数点しか繋がっていない。

 が、取り敢えず全周まわしてみる。

 

 チッピングハンマーで叩くとスラグばっかで連続溶接とは程遠い。

   

 まぁなんと見事な点溶接。その点すら繋がっていない所も(笑

 所々だが点付けで繋がっていそうなので良しとする。

 3.0mmの絶壁を隅肉溶接するには、もっと腕を磨かなければ。

 

 見栄えは悪いが、強度的には問題なしとして組み付けることに。

   

   

 電線を通すと、締め直しが出来ない。溝の位置を合わせてソケットレンチでしっかり固定する。

 

 電線を通してプラグに接続する。

   

 接触不良させないように丸端子仕上げ

 

 バーベルに3.2mmの穴を開け、M4タッピングねじで電線を固定する

   

 電線がバーベルと床の間に挟まれて断線、短絡事故にならないよう、溝にしっかり納めて固定する。

 

 滑り止めシールを貼る

 

 フローリングに傷をつけないように。

 

 これで少々の地震でも倒れないだろう

 

 完成!

 娘よ、持って行くが良い。

 

◆あとがき

 ○アーク溶接機を買ったのが4年前。買ってすぐは鉄板やらボルトやらを買ってきていろいろ練習していたが、隅肉溶接は断念したんだったかな。

 ○ワッシャの全周にテーパー処理をしてビードを綺麗に仕上げれば、カバー無しのバーベルそのまんま仕様も御洒落だったかな。

 ○今年のGWはアーク溶接の腕を磨くぜ。

 

 

おわり