スーツケースのタイヤ交換

 2023年12月24日 by ごきち

 


◆序章

 最近仕事で出張が多い。

 札幌、仙台、大宮、名古屋、大阪、福岡、沖縄・・・

 

 仕事を選ぶ人が増えたおかげで他所の仕事まで回ってくる。

 出張は嫌いじゃないが、日頃の業務以外に準備と後処理など雑用が増える。

 

 体力的にも堪える年齢になってきた。

 セキュリティかなんかで現地のパソコンが無くなったので自分のパソコンを持ち歩く。

 持ち歩きのカバンにパソコンを入れると結構な重さになるので腰に来る。

 

 そこで、出張用に機内持ち込みサイズのスーツケースを追加購入した。

 滑車で転がせば少しは楽になるかなと。

 多い時には月に3度、いやいや、月を跨いで4週連続の出張に耐えるべくちょっと高級品を張り込んだ。

 

 サムソナイト INTERSECT SPINNER 55/20 BLACK

 フレームタイプなので開け閉めが楽だ。

 番号鍵なので、鍵を持ち歩かずに開け閉めできるのも重宝する。

 過去に海外出張でスーツケースの鍵を持ち忘れ、空港の鍵屋さんでピッキングで開けてもらったことがある。

 

 滑車は軽くてスムースなダブルホイール。

 ただ、どうもゴムが薄くていつ剥がれるかと不安になる。

   

 振動もかなりある。

 

 海外からの旅行者の多い東京駅や上野駅、羽田空港のエスカレーターやエレベータの手前に車輪の破片をよく見かける。

 出張中に破損すると大変だ。

 

 数回の出張で既にタイヤはこの有様。見事な鬼キャン減り。

 

 以前に飛行機の荷物預かり最大ギリの サムソナイト TRI−TECH SPINNER 76/28 を購入したアウトレット店で滑車交換を相談すると費用も然る事ながら、納期が2ヶ月かかると。

 急ぐんだったら、新たに購入するかネットでパーツを買って付け替えるのも手だと。

 ただし、改造後の修理は受け付けてもらえない覚悟はして下さいと。

 

 覚悟を決めてキャスターを交換したのでここに記録する。

 

◆部品調達&改造

 Amazonで滑車を探す。

 結構出ているようで、幅、径やシャフトの種類など様々。

 取り敢えず8つセットの良さ気なタイヤを注文した。

 

 ウレタンタイヤ 一カ所に2個 x 4ヶ所 2,999円也

 

 本体からタイヤの軸受けごと一カ所外してみる。

   

 ワッシャ付のタッピンネジ x 5ケを外してユニット一式外した。

 

 ここから先はやり直しが効かない。

 後戻りが出来ないので気合を入れて分解する。

 

 タイヤの軸を外す為にセンターキャップを外す。

   

 千枚通しで取り外す。

 

 ハトメ構造で鉄製の軸を押し広げて止めている。

 ラジオペンチで軸を挟み、更にそのラジオペンチを万力でしっかり固定する。

   

 固定した反対側の押し広げているリベットをドリルで削り取って車輪を外す。

 

 両脇の車輪を外したところ

 

 これを4個分。結構な力技

 

 タイヤをあてがって、軸を入れてみる。

   

 軸が微妙に長い

 

 その差3mm

   

 付属のカラーを使う手もあるが、ここは面一になるように軸を加工してみる。

 

 軸の飛び出た部分にマジックを塗って、その部分をやすりで削って整える。

   

 

 ディスクグラインダーを使えば一瞬で終わるんだが笑

 

 軸の長さを合わせたらネジが外れて大事故にならないように。

 

 二液混合のエポキシボンドを軸のネジ部に入れガッツリ固定する。

 

 スーツケース本体に装着する。

 これを残り3ヶ所繰り返して完成。

 

◆あとがき

 ○札幌の地下道の移動がやたらスムースになった。

 ○タイヤの重さが増えたので8個分、約 1kg 300g程 乾燥重量が増えた。

 ○在来線や新幹線ホームの点字ブロックはやはり苦手。ダブルローラーの宿命なのか、以前と変わらずタイヤが安定せず空回りする。

 ○50mmだけでなく、54mm径も試してみるのも良かったかな?

 

 

おわり