M260RW快速化計画 マザーボード換装編

                               2004年2月22日 by ごきち

 

 背面FANを追加して熱対策のおかげでようやく安定動作するようになったM260RW。しかしどうしても納得いかない、いや、納得したくないことが一点。

 

 自作機、修理上がり機に比べて一番スペックが悪い。

 

 以下HDベンチVER3.30

 

 自作機(GIGA機)を組んだ時には、M260RWが「所詮の810Eチップセット。諦めるしか。」と、自分に言い聞かせていた事。メインマシンですることといえば、ネット麻雀か、たまに仕事で使うぐらいなもの。既に出力の鈍ったRWドライブではCD−Rは焼けないし。これも同様に納得済み。

 メインマシン=机の上に置いてあるPC  サブマシン=床に置いている ぐらいの差でしかない。

 しかし、度を重ね改装を施した440BXチップセットのP2B機にあっさりベンチレーションで抜かれると、いくら往年の名機とはいえなんともいえない不満が溜まり溜まってくる。

 AGPスロットを持たないAnaheim3ではPCIスロット用のグラフィックカードの買い漁りもRADEON9000で終止符を。これ以上は限界か。

 悪スペックの元凶は810EチップセットのATA66.。また、折角のPC133 CL2 メモリを使っているというのにその成果が発揮されているように思えない。まあ発揮するような代物でもないらしいが。

 使用感で遅さを感じるわけではない。ただ、単にベンチレーションが気になるとお手上げ。スピードよりも愛着の方を選択してしまいOSをXPにする際に、躊躇せずM260RWにインストールしてしまったのが最大の汚点だったか?

 いや、たまにしか仕事では使わないM260RWも便利な所はある。PCカードスロットが前面パネルの下面にあって結構使い易い。また表、裏面にも1394が付いている。これは最近買ったDVを取り込むのに便利。なによりも机の上にATX機は大きい。

 起動時にはM/Bから「チー・・・ピキッ」とか変な高周波音も聞こえてくる。そろそろケミコンの寿命か。ついこないだ換装した電源、CPUその他までふっ飛ばさないうちに実行に移さないと。

 

   マザーボード換装しかない。

 

 と、思うと同時に秋葉市場から続々とソケット370マザーが姿を消しているとの情報が入る。

 安価に換装する方法(関西の血統。)として370マザーが一番候補に。というかそれ以外考えないでしょう。CPUとメモリ買い直すのでは新しく組むのと変わらないコストがかかる。

 ただ、ケース自体存続させるか否かには選択の余地はあった。が、1394ポートとPCカードスロットを手放すのは惜しい。このまま現役で活躍してもらうことに。

 

 思い立ったら即実行。早速秋葉を捜索に。

 巡ること数件、ソケット370でMicroATXという条件が重なると3種類程しか見当たらない。

 中でも815チップセットでLAN付の物は結構な値段。他の倍程の値段がついている。が、これに決定。

 

AOpen製 MX3S−T 11,980円(税別) オンボードVGA、SOUND、LAN付。

早速M260RW側の改装に。

 

改装前のM260RW。

 

MicroATXのケース内はケーブルで一杯一杯。

 

ケーブルの類を抜いたところ。

 

   

HDD加熱の元凶 マルチメディアボード。この大きなP板がケーシング前面から裏面にまで渡っているために前面パネル下方の穴からの冷却を妨害する。また、よく見るとM/B側からジャンパー線がこのボードにつながっている。マザー側にはSPが付いていないので多分メディアボードの小さなSPを流用する為のAFラインでしょう。(正確には不明)繋げなくても1394、PCカードに影響が無いことを祈って更に分解。

 

Anaheim3 現役引退。

 

  

穴位置、寸法を確認する。規格で決まってるだろうからケースへの装着に変な小細工は不要だろうと思っていたが、ここでアクシデント発生。

 

固定用の穴数が違う。Anaheim3には開いている穴がMX3S−Tには開いていない。

 

  

ケース側にはスタッドが直付け。このままMX3S−Tを装着すれば確実にショートしてM/Bが終わる。

 

  

力任せにペンチで抜く。形は不恰好になったが、見えるところではない。

 

リアパネル。右上:キーボード 右下:マウス その隣のUSB部分は一つしか開いていない。ここに2個目のUSBとLAN用に穴加工が必要。

 

角穴はお任せ。特製ハンドニブラー登場。ステンレスでも薄ければ切れる。

 

  

握力勝負。これぐらいの加工は見栄えさえ我慢すれば5分。

 

こんなもん。こんなもん。

 

MX3S−T 装着!

 

電源SW、電源ランプ、HDDアクセスランプのコネクタ。Anaheim3用なのでこのままでは使えない。

 

2P用のコネクタにケーブル付きのままピンを差し替えてマザーボードに差し込む。

 

あとはフロントパネル部に出ている4PのUSBコネクタへの中継コネクタの改装。CDオーディオケーブルのコネクタを流用してピン配置を間違えないように連結。

 

 完成。

 電源投入。 しかし

 

起動しない。

 

 

 重大なことが発覚。

 マザーボードその他、システムに変更があるとXPは再認証が必要だそうな。

 クリーンインストールか。しかし、搭載のHDDは知らない間に結構な容量が埋まっている。 

 次の日、慌てて80GBのHDDを購入し、クリーンインストール。

 

 結果や如何に。

 

 

 トータルスコアが5000ポイント程改善。その内訳はというとHDDのATA100化によるものが大きい。しかしメモリアクセスのスコアは変わらず。他のマシンがPC100なのに対して。PC133になった変化が全然無い。

 PC100 CL2 と PC133 CL3 の比較であれば変化の無さはなんとなく解るが、使用中のメモリはCL2仕様。大きくは変らないにしても少しぐらいのスコアアップがあってもよさそうなもの。

 いつもPC改装に関して助言を頂く某「とげぴー」氏から、「ベンチ気にしてて今更370マザー?」の意味がなんとなく理解できた。

 しばらくは改装癖も落ち着くことでしょう。

 

                                        おしまい

 

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