2014年12月22日 by ごきち
◆序章
バンドの録音データMIX用のモニタースピーカ ALESIS M1 ACTIVE Mk2
図太い低域まで再生してくれるなかなか頼もしいアクティブモニター。
10年経過して、エッジがトロけたのでユニットを交換した FE87E μスペシャルモニタ
8年間押入れで寝かせ、変貌を期待したmade in china<写真右>は、交換前<写真左>のとろとろエッジユニットよりも高域に艶がない。しかし定位確認には良い。
更にチープな再生環境用のモニター DENON USC−A300
5.1ch用のリアスピーカーを単独使用。
中音域しか鳴らない。
しかし音圧確認に意外と活躍する。
中央のつまみは自作の11chスピーカーセレクター
これらのモニタースピーカーのおかげで、しばらくミキシングにヘッドフォンを使ってなかった。
2008年9月に購入した SONY MDR−CD900ST
久々に取り出してみると、なんだか音が遠い。
6年の酷使で表面のビニールが破れていた。
表面のフィルムが溶けている。中のスポンジが思ったより元気な分、はちきれている。
そこで新年を前に、MDR−CD900STのパッドとウレタンリングを新調することにした。
音響機器のNETショップでMDR−CD900STのパッドとウレタンリングを物色していて。
往年の名機(!)、AIWA HP−X122 に合いそうなイヤーパッドを見つける。
今後のメンテナンスの為に、ここに記録する。
◆MDR−CD900ST のメンテナンス
いつもの SOUNDHOUSE で購入したパッド&ウレタンリング
パッド (2−115−695−01) ウレタンリング (2−113−149−01)
それぞれ 993円 × 2個、118円 × 2個
パッドを べりっ と引っ剥がす
十分ヘタってるので取り外しは楽ちん。
ウレタンリングは離型紙がしっかりしたフィルム状のリングになっている。
カッターの刃を入れると簡単に全周パリパリと剥がせる。
ウレタンリングの離型紙を剥がす。
これがなかなか剥がれ難い。
パッド全体をヘッドユニットの中央に、一発で貼り付ける
うおー ばっちり。
円周を軽く指で密着させたら、中央部分を引っ剥がす。
よく出来てるわ。こんな収縮性がありそうな部品を何十年も同じ品質で供給できるもんだわ。
あとは気合で破らないようにパッドを被せる。
ずらしながら、回転させながら、なじませながら、引きちぎらないように装着する。
完成!
修理完了!ふくよかな素晴らしいフィット感と音場が甦った。
◆HP−X122 イヤーパッド交換
MDR−CD900ST のパッドを注文した後、同じサイトを物色していて。
SONY の MDR−Z600 用のイヤーパッドが AIWA HP−X122 に流用できるとの書き込みを発見する。
右耳用、左耳用 合わせて税込み1,900円
1,200円で買ったヘッドフォンに1,900円出して直すか?
2千円も出せば良い物があるんじゃないかな?
と、少しだけ悩んでポチっと購入。
右耳用 (4−954−042−11) 左耳用 (4−954−041−11)
それぞれ950円<税込>
MDR−CD900ST 購入後、子供達のTV観賞や電子ピアノのモニターに使われ、酷使されていたHP−X122
既にパッドはトロトロ。お役御免となった後も捨てきれずに保管されていた。
古いパッドを取り外す
ティッシュペーパーが一緒に摘出された
左右にパッドをはめ込む
若干パッドが大きく、すりすりすると端が抜けそうになる。
一旦は完成とする
はみ出ないよう細工は次回とする。
パッドを交換したおかげでティッシュペーパー改装をせずとも素晴らしいフィット感が得られた。
同時に、十分でメリハリのある低域と艶のある高域が甦った。
以前に Net を騒がせた音質を MDR−CD900ST 、MDR−7506 と聞き比べる。
音圧はMDR−CD900STには及ばないものの十分なパワーがある。
音色はX122の方が若干マイルド。聞きやすい。逆に言うと中域の音声帯域に微妙に谷があり、高域のサ行がちょっと目立つ感じ。
装着感はX122の耳を全体で包み込む感じがよろしい。7506にも無いフィット感。寝ながら聞くことも楽だ。
HP−X122
アームが折れるが先か、コイルが焼けるが先か。
何れにしても、もうしばらく楽しめそうだ。
おわり