M260RW快速化計画 背面FAN追加編

                               2003年8月16日 by ごきち

 

◇序章

 愛機M260RWは、度重ねるVGAユニットの変更にもめげず 相変わらず動画再生や音声チャットを使っていると10分〜30分程度しかもたないPCのままであった。

 「原因はVGAボードと810EとDirectXの相性。そのうちドライバがバージョンアップされれば直るだろう」

 と、待つも DirectX9.0b が出るも一向に改善される気配なし。

 たまたま大阪に出張があったので懲りずにVGAを買いに日本橋に。今回は少し張り込んで RADEON9000 PRO PCI を買ってくるも症状は変わらず。動画の画質は向上したように見えたものの、逆にテキスト文字がぼやけて見難い。 どうも このRADEON9000、アナログ出力は重視していないよう。だってP板からVGAコネクタまで平行ケーブルやねんもん。 ぼやけてもしょうがないか・・・。

 日によって頑張っていることもあるが1時間が限度。音声チャットをしていると スピーカーから 「ビビビィ〜」 と 発振音が出て固まってしまう症状は・・・相変わらず。

 

 普段お世話になっているPC識者に、 「日によって、落ちるまでの時間が変わるってことは熱暴走の ケ が非常に濃い。熱対策を見直してみたら?」との助言を頂くも全然耳にしていなかった。 

 が、特に SOTEC の Mシリーズは熱がこもり易く不具合が出ているらしい。 騙されたと思って(助言して頂いた方々 失礼)やってみる。

 まずはHDDの熱もバカにならないとのこと。手持ちにあった CPU用FAN を親子亀HDDの下部につけて風を送ってみるも全然変化ナシ。

 送る風自体が熱気じゃあしょうがないワナ。そのまま放置すること数週間。

 

 行きつけのHPでPC工作がUPされている・・・

 うずいてきた・・・

 お盆休みで家内の親も泊まりに来ているが・・・

 もう夜中(PM10時)だし寝静まったか・・・

 

ヤルか。(爆

 

 で、急遽始まった躯体改造計画。行きつけのHPチャットで助言を頂きながら 無視しっぱなしの 同時進行で行った。

 

◇改装記録

 

相変わらずの M260RW 

 

その中身。まー配線がくちゃくちゃ。

 

以前に付けた HDD用FAN 効果なし。

 

今回の主役。8cmFAN 今は無きヤマダ電機のPCコーナーでジャンク品扱いで200円だったか150円だったか。格安ケース購入時に買っていたもの。騒音はすごそうだけど、風量は格別?一応メーカ品らしい。Nidec BETA SLR Model D08A-12TS1 02 12 V DC 0.12A

 

ケース内部 背面側の図。ケーブルクリップあたりをドッカンと穴加工する。

 

丁度 背面にはなにもない。 ん?何かパンチング穴がある。こいつも一緒に開けてやろう。

 

この位置に決定。

 

金属板加工の定番 改造ハンドニブラー(左:原型は宝山製) と電動ドリル。さてどちらをメインに使うか・・・。夜中なのであまり大きな音も出せないし。ケース内にはパーツが入ったままなので 切粉が出るとショートが怖い。今回はニブラーをメインに使用することに。

 

とりあえず、位置決め用に4箇所ドリルでケガく。

 

油性ペンで それらしく 寸法どり。

 

75mm丸穴のケガキはコンパスが無かったので 身近にあるもので代用。 丸いもの集合。 しかしこれはちょっと小さすぎ。

 

もうすこし 大きなのは無いかいな・・・・

 

大きすぎ。

 

探せばあるもんです。セロテープの内径がぴったし75mm。

 

ナイス。

 

パンチング穴が少しはみ出したが、気にしない。

 

例のパンチング穴を抜いて ここを起点にニブリング開始。

 

後は握力勝負。

 

数回 切り進めての図。中央は切カス。 一回に約1mmしか進まない。単純計算で 75mm X 3.14 ÷ 1mm = 235回も握力運動することになる。 ドリル穴+ニッパー加工にすれば良かったか?

 

メゲずに切り進む。  が、ここでアクシデント発生!

 

息子(1歳7ヶ月)乱入。スッパンスッパン切り進む音に、起きてきたか・・・

 

しばらく作業中断。頼むから あっち行っててくれ。危ないから・・・

 

息子と戯れた末 なんとか ここまで。あと ひと握り! もう既に握力は限界。

 

とりあえず 抜ける。後は修正のみ。ここまでの所要時間 約30分。

 

思っきり バリ が出ているので 紙やすり で丸める。 ・・・超危険作業・・・軍手していて良かった。 危うく親指の第一間接からもげるところだった。

 

4箇所の穴を開ける。夜中なので一発づつ力を込めてぐいぃ と開ける。 

 

ここでも 強力アイテム発揮! 強力磁石を側に置きながら穴を開けると切り粉が飛ばなくて良い。ペーパーがけの時にも指とペーパーの間に挟むと効果的。

 

FANを取り付ける裏側は見事なバリ。

 

大き目のドリルの刃でバリを取る。

 

ん〜 満足。

 

急遽の工作だったのでFANの取り付けビスまで 頭が回ってなかったが、ジャンク箱を漁ると適当な長さのM4ビス、スプリングワッシャ、ナット が見つかる。SUSあり鉄っちんあり黄銅あり・・・と ばらばら。とりあえずだから仕方ない。

 

装着の図。なかなかいい具合。で 今回は、思考の末 給気として使うことにする。通常背面FANは排気に使うらしい。が、ただでさえ給気穴が小さいケース。強力なFANを追加することで電源FANと喧嘩して電源を飛ばしてしまいそうなので、とりあえずやってみることに。

 

FAN用電源ケーブル。某チャットでお世話になっている怜氏から頂いた125W電源についていたものだったか。丁度12Vが分岐されている。

 

今回のFANとはコネクター形状が違う。

 

きっちり合うコネクターが無かったので ピンヘッダ を適当に切ったものに付け替える。

 

ピン位置を確認して半田付け。熱収縮チューブを付けるとそれなりに見える。

 

ROMドライブの間にかませてFANへの電源を接続。

 

ケース背面に書いたケガキ絵をラッカーで拭く。

 

     

完成!思い立ってから約3時間。の割には まぁいい出来。

 

 

セッティングして電源ON。

 

 

 

 

ぶをぉぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜!!!! 

 

 

 

 

 

 これは凄まじい爆音。と同時今まで給気穴だった側面の穴、FDDの隙間、CDドライブの隙間から埃が飛んで出てくる。

前面のPCカードスロットの穴からも ふぁ〜〜 っと風が出てくる。冷却効果は・・・絶大でしょう。

しかして目的のシステムダウンや如何に!・・・ん?画像いくら表示させても落ちない。音声チャットは、まだ試していないが 具合はよさそうな気配。

ただ・・・

このままではPCは落ちないものの、使ってる人の方が頭が痛くなってくる。人間様のほうが落ちそう。体に良くない音波が含まれているかも。

やはりジャンク品FANではここまで。 とりあえず数日ヒートランして 落ちないようであれば静穏FANでも買ってくることにする。

 

 

 

                                                                                             つづく