M260RW快速化計画 FANコントローラ製作編

                               2003年8月18日 by ごきち

 

 背面に いかにも良く冷やせそうな轟音を放つ 快速FANを装着し、3時間の音声チャットも耐えられるPCになったM260RW。

 しかし、このままでは OSダウンはないにしても1時間使っていると妙に気分が悪くなる。 これでは快適なPCとはいえない。思い立ったら即実行。もう静音FANを買うしかない。

 

 「息子の面倒を見るから」と家内を騙くらかし、1歳の子と一緒に近所のPCデポに物色に行く。

 お盆休み最終日。 広い店内に客はまばら。まぁ、みんな家でゆっくりしているんでしょう。息子はおおはしゃぎ。最近は癒し系が流行りとかでPCグッズも動物モノが多い。 ちょっと目を離せば すたたたた〜 と ふわふわのPCクリーナー山積みコーナーやらマウスパッドに走りこむ息子をほったらかして、私はPCパーツコーナーに。

 いろいろ物色していると静音FANなるものは3千円程する。これはあまりにも高すぎる。と、その隣に某HPで静音化アイテムと紹介されていた袋入りの透明ブルーFAN(XINRUILIAN RDM8025S DC12V 0.11A)が1000円程度でぶら下っている。隣には似た仕様で回転数、電流値と騒音値が低い物も同じ値段でぶら下っている。

 「同じ値段やったら 風量の多いもンのほうがええわナ。うるさかったら、抵抗かませたらええねんわ」 と即決で27dBのブルーFANとFANガード、それにチップセット用に25mm角の放熱フィンも買って帰る。息子も大満足。

 

 工作となると決まって近寄ってくる娘5歳と息子1歳を隔離してFANとFANガード、放熱フィンを装着し、早速試運転。

 

ひゅぃぃぃぃぃぃぃいん・・・いん・・・いん・・・

 

 ん?なんか共振してる。めっちゃ耳障り。

 確かに音は若干静かになった様子。しかし、これでは1時間もこっちが耐えられない。

 電圧を変えるしかない。抵抗直列にしたいところだが、容量の大きな抵抗が見つからない。

 

 どうせなら無段変速にしたいわなぁ。可変電源でも作るか。

 

 ヤルか。(爆

 

 M260RWの背面にはソケットなしのPCIスロットが1箇所余っている。ここからボリュームを出せば、使い勝手は悪いが回転数をケースの外から変えられるようになる。

 適当に回路図も書いてみる。

 

 

 めっちゃ適当。

 コンデンサはケミコン耐圧16V以上あれば何でも。まあベースには10μ、OUTPUTには47μあたりを選定。

 とりあえず、ジャンクを漁ってみる。適当なトランジスタとボリューム、その他少々。

 ボリュームは、P板直挿しの物が有った。50KΩB。下駄の抵抗は5.1kΩ、保護用にも5.1kΩを通してベースに供給することにする。

 

     当初集めた部品

 

いきなり完成!・・・実は途中 いろいろあった。が、夢中になって写真を撮り忘れた。

 

    

        <表>                      <裏面>

 

最初に集めた部品と完成後の部品を見ると いくつか違うものがあります。さて何でしょう?w

 

 

・・・実は、最初、上の部品で製作。PCに組み込んだところ、P板が下段のLANカードにモロに当たったので、レイアウトし直し。

 サイズの関係で固定用のアングルが使えなくなったので、ナット固定式のボリュームを捜索の結果、発見されたのが100kΩA。あわせて下駄にも51kΩ、保護用はそのまま。また、そんなにTrも熱を持たないので絶縁シートをかませてブッシング止めにする。

 

 試運転の結果。なんとか動いた。

 流石 Aカーブ。ボリュームが最大に近づき、回転が速くなるに連れ、一気に高速回転。

 ただ、ボリューム最低でもFANは動き出すので良しとする。

 手持ちの部品ではしょうがない。製作費 0円 では文句は言わないことにする。

 

PC本体に装着して完成!

 

 使ってみて。やっぱりブルーFANは 私には合わなかった。給気に使っているので電源FANに排気される以上の回転数にセットすると、どうしても うなり音 が気になる。

 仕方がないので、結局 元の轟音FANに交換してみる。

 なんとこれがいい感じ。回転数を風切り音が唸るぎりぎりにセットして、ケース側面の子穴から 「もわぁ」 と風が出てくる。

 

安物買いの銭失ひ。

 

この先も、この教訓は・・・私には活かせないでしょうナ。

 

                                        おしまい