D−V7 スピーカーのエッジ補修

 2024年5月3日 by ごきち

 

◆序章

 うちのテレビは音が悪い。

 外部スピーカーを繋げて迫力ある音に変えようと試行錯誤するが、結局ノーマルのまま使っていた。

 

 しかし、ここ最近私の耳の劣化が激しいのか聞こえ具合がよろしくない。

 そこで、TVボードの脇にアンプとスピーカーを置いて鳴らしてみた

   

 ONKYO D−V7 FR−3 と FR−7

 

 17年程前、ハードオフでCDトレーのベルトが溶けてジャンク価格になったミニコンポを買い漁っては、ベルト交換をしてパソコンに使用していた。

 既にCDのピックアップがお亡くなりになってそのまま放置していた。

 

 セットのアンプは置き場所が無い。

 以前に買ったまま使っていなかった20Wアンプを使ってみた。

 

 パチンコ店の電飾みたくぴかぴかウザいLEDはコネクタを抜いて消灯改造済

 

 TVボードの上段を片付けてスピーカーを寝かしてセットする。

   

 テレビ音声の割にそこそこ低音も出る。

 

 サランネットを外して、コーンに付いた埃を掃除していて異変に気付いた。

 ウーハーのエッジに付いた埃をモップで取ろうと軽く触れた所が白く変色

   

 ゴムエッジがパリパリになってひび割れてくる。

 

 更にエッジに指で力を加えると簡単に穴が開く。

 ゴムエッジの癖に20年程で加水分解するんだ(泣

 

 17年前にジャンクで購入したミニコンポのスピーカー D−V7 のエッジを交換したのでここに記録する。

 

◆設計&施工

 以前にエッジが溶けたJBL CONTROL 1 に羊革を貼り付けて失敗している。

 ロールエッジに出来ず、コンプライアンスが悪すぎて「ポンポン」音だったウーハーユニットの共振周波数が「トッ トッ」になって使い物にならなくなった(笑

 

 ネットで調べると、各種のゴムエッジやウレタンエッジが売られているので、水性の木工用ボンドで接着すると良いらしい。

 寸法を測って取り敢えずウレタンエッジを探してみる。

 

 ロールの外周が約106mm

 

 良さ気なサイズのウレタンエッジを発見したので早速注文する

 

 D−V5に交換実績ありとのレビューを信じて配達を待った。

 

 4月22日には配達完了

   

 1,037円(送料込)

 

 早速、ボックスからユニットを外しガスケットと劣化ゴムエッジを除去する

   

 樹脂製のマウントリングを外したところ

 

 まずはロール部分を丁寧に取り除く

   

 先が曲がったピンセットでコーン紙に粘着しているゴム糊も一緒に丁寧にむしり取る。

 

 ノミを使ってガスケットを丁寧に除去する

   

 指をぶっ刺さないよう慎重に。

 

 アルコールでコーン紙を拭いておく

 

 フレームはペイント薄め液でさっと拭くと楽勝。コーン紙の裏側に残ったゴム膜は剥がれそうになかったので除去を断念する。

 

 ウレタンエッジを当てがってみる

 

 寸法はばっちっり。あとは接着をずらさないように。

 

 マウントリングを嵌めたまま、コーン紙とエッジの隙間に接着剤を注入する

   

 水性木工用ボンドと言えばこいつでしょう。

 

 ロールとコーン紙の接着材が乾くまで待つ。

 

 白乳色が透明に変わったらフレームとエッジの接着作業に移る。

 

 接着作業用具一式

 

 接着剤以外は全て100均

 

 ボトルに接着剤を入れて水で倍に薄めたものを注射器でフレームとエッジの間に注入する

   

 全周に適当に注入する

 

 折角なのでボックスに装着してしまう

 

 一応、ボイスコイルの擦れが無いことを確認して本締めする。

 

 完成!

 

 いいぜ!

 

 セッティング

   

 サランネットとTVボードの色合いも良い感じ。

 

◆あとがき

 ○こんなに簡単に交換できるんならウレタンエッジでは無く、ゴムエッジを探すんだったかな。

 ○テレビとミニコンポのレシーバー:FR−V7 を光ケーブルで接続すると、ノイズや音色は文句無しなんだが音量調整が効かず。かといってヘッドフォン出力をライン入力に接続すると無音時にノイズは目立つわ、音色は歪むわ。結局操作性をとって音色とノイズ特性を犠牲にしてしまった。

 ○押し入れにエッジの無くなった FOSTEX FF125N があるはず。 リペアしてみるかな。

 

 

おわり