2021年5月30日 by ごきち
◆序章
今から40年以上前の1979年の年末。
NHK−FMで衝撃的な番組があった。
COMPUTER JOCKEY 2001
1979年当時に2001年の放送を装ってコンピューターボイスがDJをしながら20年前の音楽を振り返り、1979年当時の最新シンセ・テクノポップを紹介するという企画からして斬新な番組。
当時の私は中学生。ラジカセの電源を入れるといきなり冒頭のファイアークラッカーが流れていた。
慌てて、なけなしの小遣いで買ったカセットテープに録音して、こればっかり聞いていた。
貴重なテープだから、普段は曲だけ厳選して録音する。だけど、このときは違った。
当時にしては珍しく流し録り。
スピーク&スペルばりのコンピューターで合成されたDJ音声が妙に格好良くて番組ごと録音していた。
そのコンピュータの喋りが余りに流暢で。
その頃嵌っていたオールナイトニッポン月曜日 中島みゆき の後、第二部のDJ、糸居五郎の抑揚や曲紹介の進行に似ていた。
「100%コンピュータに喋らせてるんじゃなく、DJの音声をエフェクト加工したんじゃないか?」
との疑いはまだ晴れていない。
おかげで、番組最後の曲は尻切れに。
テープの最後で切れた曲は、そんなに好きな曲でもないのに妙に好きになったり(あるある笑
それから十数年経って社会人になり、録ったテープを頼りに原曲のCDを収集するも2曲が未入手だった。
最近、ふと気になってYoutubeを徘徊していると、なんと、当時の番組をそのまんまを3分割でUPされている方がいらっしゃった。
しかも高音質で。
目から鱗。感謝感激!
こんな番組だったんだ。
と、同時に 曲名/アーティストも克明に記録されているおかげで一気にCD収集が完了したのでここに記録する。
◆曲目/アーティスト
1、FIRECRACKER (SPECIAL DJ COPY 1978) / YELLOW MAGIC ORCHSTRA
5枚組アルバム テクノバイブル
1992年 仕事帰りにCD店に寄ったらいきなり売っていて即購入した物。
まさかこの中に一曲目が入っているとは思っていなかった。
日本版 イエローマジックオーケストラ収録バージョンのアレンジバージョン
通常のファイアークラッカーよりもリズムの木琴音
「ここっ かぁーん♪ ここっ かぁーん♪ 」
が、強調されていて更に金属音ぽくてイイ。
ただ、アルバム的にはこの5枚目のレアミックス盤が自分のCDデッキと相性が悪く、後半の曲になると音飛びを繰り返していた。長時間収録だったからかな。
また、ソリッドステートサバイバーだけを収録から漏らすという策略。 流石YENレーベル。そんなことしてるからAlfaごと無くなるんだよ。
2、TWIST A SAINT−TROPEZ / TELEX
1992年夏、東京に配属になったばかりの頃、仕事帰りに新宿のタワーレコードで物色していて購入した。
高校生の頃、この曲を人間カラオケで多重録音コピーした物を深夜放送に投稿した。
つボイノリオのハイヤング京都。
人間カラオケ・テクノ・コラ
自分のネタがラジオから流れた瞬間に飛び上がって喜んだなー笑
3、AIR POCKET / ROGER POWELL
2020年2月 この番組を Youtube にUPしてくれていたおかげで探せた曲。
Amazon で中古ショップの出品者から購入。
アルバム全体が邦楽の香りプンプンのBGM楽曲集、いや、ボーカル曲もあります。
SHOGUN に似ているかと思えば、どこかの遊園地のアトラクションに使われていそうな曲も。
2曲目 は青春時代/森田公一とトップギャラン にイントロがそっくりだったり笑
アルバム最後のPipline’76はオマケかな笑
4、MONEY(THAT’S WHAT I WANT) / THE FLYING LIZARDS
これも長年探せなかった曲
2020年2月にAmazon で中古ショップの出品者から購入。
今を思えば1978年〜1980年は国内でもパンク、ニューウェーブグループがわさわさ出てきていた頃。
ヒカシュー、プラスティックス、P−MODEL・・・
ふざけたへにょへにょボーカルが格好良いと勘違いして流行った頃かな。
勿論私も大好物。特に平沢の初期は嵌りました。米津玄師も多分信者で間違いないでしょう。
5、ROCK ARAUND THE CLOCK / TELEX
TELEXからもう一曲。
基本的にボコーダー曲は大好物だ。学生の頃、ボコーダーを自作したぐらいだからね。
ただし音楽的センスが無かったので作っただけ。それ風の音が出せた、で終わってしまった。
今を思えば、完成させたボコーダーを持ち込んで楽器メーカーへの就職も夢じゃなかったのかも?
6、POPMUZIK / M
1979年当時、カセットテープの残量が少なく、最後の最後でテープが無くなりスクラッチの手前の所で途切れた。
このアルバムも1992年に新宿のタワーレコードで購入した。
シンセサイザーミュージックではあるが、パンクでもニューウェーブでもない。ポップミュージックではある(笑
♪NEW YORK−LONDON−PARLIS−MUNICH、EVERYBODY TALK ABOUT! POP MUZIK!
ノリが良いので頭にこびりつく。
ただねぇ、 「POP MUZIK」 の 「Z」 ってなんなのよ? しかも「K」も「C」じゃないし。
ドイツ語かなんかだろうと思ってスルーしてたけどドイツ語スペルでもなさそう。
まんま読むと ポップ ミューヂック じゃんか(笑
敢えて間違えて、それを話題にする・・・みたいな低能な発想。
そんなことしなくても十分にヒットする曲だったのに、所詮そういうレベルのアーティストだったという一発屋。
でも、かなり流行ったかな。
◆あとがき
○1992年というと、まだ私はインターネット環境が無い時代。日本版のCDを買い漁り、ブックレットにあるアーティストを片っ端から買い捲ってたどり着くしかなかった。おかげでOMD、DOLLARの収集にも及んでしまう。それでもロジャーパウエルとフライングリザーズにはたどり着けなかった。
○今はsiri君に探したい曲を聞かせれば曲名、アーティストを一瞬で探してくれる。ただ、音源が無いとね。鼻歌でも認識してくれるかな?笑
○Youtube に UP してくれていたおかげで全曲コンプリートできた。tanatos様に心より感謝いたします。ありがとうございました。
おわり