ウィッシュ 20系 後期 HIDバーナー交換

2022年3月12日 by ごきち

◆序章

 10年である。

 これから益々メンテナンスに費用がかかる年頃のウィッシュ君。

 

 そういえば、電球類はLEDに交換してから替えたことが無い。

 そろそろ点滅してもおかしくない頃合いかも。

 ルームランプはエディックスの頃からだから11年経っているか。

   

 ドアの開閉でしか点灯しないから点灯時間は短いか。

 

 点灯時間からいうとライセンスランプがそろそろかな。

 自作LED化して以来、一度も交換していないか。

 一年持てばいいや、的な電流を流している割にはなかなか切れない。

 100Vの電球型LEDから拝借したチップだけあって流石に長寿命だ。

   

 同じ頃に白熱電球から交換した家の電球型LEDもそろそろ11年になるが、切れてないもんな。

 正真正銘の10年間ロングライフ万歳!

 ちなみに共立電子で買ったLEDは初回の車検まで持たなかったか。

 

 HIDの寿命はどんなもんか?

 殆ど通勤に使っていて、その半分はライトONだ。

 

 切れる直前には紫色に変色するそうな。

 そう思って見てみると、結構な紫色にも見える。

 

 そろそろ交換時かな?

 

 特殊工具も必要無さそうだし、DIYのリスクも低そう。

 切れてしまってからでは面倒なので自分で交換してみたのでここに記録する。

 

 

◆HIDバーナー調達&交換

 ディーラーでバーナーを交換すると片方で4.9万円ですと。高っ!

 両目で10万円の出費は・・・

 20系後期ウィッシュが弱いとされるオルタネータがリビルド品だと余裕で交換できる値段だ。

 

 それはさて置き。

 話はバーナー交換。

 純正に交換すれば10年は持つだろう。

 ただ、あと10年乗れるかな?

 乗ったとしても 10,000円/年は高杉だ。

 だったらオルタネータの交換が先でしょう。それは後で考えよう(笑

 

 同じ20系後期ウィッシュを営業車として乗っているバンドメンバーにご教授を頂くと、

 

 「自分で交換できるよ。 フィリップス とか PIAA とかでいいんじゃないかい」

 「純正色だったら4,100K位、もっと白っぽくくしたければ6,000K」

 「アマゾン の 3,000円 位のでもいいと思うけど」

 

 みんカラを漁ると交換手順の記録がある。丁寧でかなり分かり易い。

 自分で出来そうだ。

 

 DIYに決定。

 

 次に HIDバーナー を選定する。

 私の選定の優先順位は、

 

 @寿命:あと5年は持ってほしい。(乗りたい) 

 Aコスト:両目1万円以内

 B発色:車検対応で明るくて見やすい。(青白くなくて良い)

 

 あまり青白いと車検前に入れ替えるのも手間だし、雨の夜が見難くなりそう。歳だからね。夜は見辛い。

 バラストの上限が35Wと決まっているので、色温度が高くなれば、照度は低くなりそう。

 4,100K 辺りの純正色を Amazon で探すが、6,000K よりも出物が少なく若干割高だ。

 レビューを読み漁り、悩んだ末にパッと見は黄色っぽくても視認性と寿命に期待して PIAA を注文して到着を待った。

 

 PIAA 4,100K 3,650lm 3年保証  7,980円

 

◇交換記録 2022年3月5日、6日

 左右を順に交換する

   

 まずは助手席側から交換して色を確認する。

 

 助手席側のバーナー位置はエアダクトの固定ステーが邪魔をしている。

   

 このままでは作業が出来ない。ダクトをフレームに固定しているクリップを外してステーを前方にずらす。

 

 バーナーの裏側にある防水カバーを反時計回りに45°位回して取り外す。

   

 結構固い。利き手じゃない左手の作業なので思うように力が入らない。

 ヒューズボックスの蓋を外すと少しだけ作業スペースが稼げる。

 

 2か所の大きな突起に親指と薬指を駆けて回す。

 

 外れた頃には左手首の筋に痛みがきた。歳やな。

 

 防水カバーを外すと金属製のバーナーソケットが見える。反時計回りに回すとバーナーから外せる。

   

 左手首を酷使する。防水カバーよりはすんなり外せた。

 

 ソケットを外すとバーナーの電極が見える。

   

 電極の下に2つバーナー押さえのクリップが2つある。

 

 拡大写真(運転席側の後撮り)

  

 この2つのクリップを中心側に寄せるとクリップが上側に逃げてバーナーが外せる。

 ハロゲン球の押さえ構造に似ているかな。

 

 購入したバーナーは D4R、D4S兼用でシェードが付いている。

   

 ウィッシュ20系後期型はD4S仕様なのでプラスの精密ドライバーでシェードを外しておく。

 

 左が外したバーナー、右が新品のPIAA

 

 外した方の放電部分が鼠色にくすんでいる。新品はセラミックチューブ側のガラス面が薄く黄色がかっている。

 

 新品バーナーは空焼きが要るそうな。

 ソケットに直接バーナーを差し込み、バーナーが周囲に当たっていないことを確認してから3分程点灯させてみる。

 

 ん?周囲が黄色っぽい。いや、かなりの黄色だ。・・・思ってたんと違う(泣

 

 3分程点灯したあと、十分に冷やしてから外した逆の手順で装着する。

 換装前の運転席側(写真左)と換装後の助手席側(写真右)

   

 パッと見は分かり難いが換装前は若干薄紫色。換装後は薄黄色。

 

 運転席からは新旧に色の差は感じられない。照度の変化は贔屓目に見ても分からない。

 

 ただ写真では換装後の方がサチり方が激しく見える。レンズのカット具合かも知れないが、若干明るくなったかな?

 色は写真で見ると換装前が赤っぽく見えるが実際は薄紫色。逆に換装後はこの写りよりも黄色っぽい。

 って事は、まだまだ使えたって事かな?

 

 純白は求めてなかったが、気持ちもう少し白くても良かったな、と。

 実家の座布団の中の綿の色って感じだ。うんそんな感じ(笑

 

 せめて、明るくなっている事を祈りつつ次の日、運転席側も換装する。

 運転席側はウォッシャー液の注入口が邪魔になる。

   

 蓋がついたまま延長の筒を外す。

 

 左に捩じりながら引っこ抜く。

 

 ん?気持ち 「パキっ」 と割れたような音がしなかったでもない。

 

 防水カバーが露わになる。

 

 あとは助手席側と同じ段取りでバーナーを取り出す。

 こちらは利き手なので割とすんなり作業が出来た。

 

 バーナーを空焼きする。

 

 空焼きの向きでバーナーのガラス面の下面が黄色くなる。

 セラミックチューブを下になるように空焼きする方が良かったか?

 

 取り外した逆の手順で装着する。

 換装前(写真左) 換装後(写真右)

   

 写真では違いは分かり難いが見た目は薄紫色から黄色っぽくなった。

 

 照度は全体的に明るくなったような気がする。

 

 長持ちすることを願うばかりだ。

 

◇あとがき

 ○バーナーの交換方法を、分かり易くポイントを押さえた写真付で解説してくれている みんカラの janasan 様の交換記録にお世話になりました。ありがとうございます。

 ○交換後一週間走ってみて。いつもの通勤経路でしっかり明るくなっていることが分かった。見やすいぞ!これは良い!雨天の夜間運転は更に威力を発揮するだろう。

 ○車検には黄色すぎて純正バーナーに戻さないとかも?

 ○経年劣化で黄色が紫がかって良い具合になってくれないかな?と期待大(笑

 ○バンドメンバー曰く、「エンジンから キーン って高い音が鳴り出した後、オルタネーター交換した」と。こちらも停まってしまう前に交換するべきかな。

 注1)後付けでバーナーを押さえているばねの写真を撮ろうとした時、バーナーからソケットを外した勢いで、ソケットを内部の隙間に落としてしまう。

   

   針金やらニッパを駆使するも自分ではなかなか拾えず。30分程格闘の末、諦めた。

   ただ、バンパー全バラシは腰痛持ちの私には厳しい・・・。

   そこで、娘のラパン、息子のAZワゴンと、お世話になっている中古車屋さんに持ち込みました。

   流石プロ。バラシ無しで拾って貰えました。ただ、10分程格闘されていました。

   工賃は要りませんって、無料で作業して頂きましたが、無理なお願いに対応して頂いて申し訳ないです。

   しかも差し入れしか受け取っても貰えなく本当に恐縮です。

   って事で、真似される方はソケットを外す時は、必ずユニットの外まで出すように、しっかりと指で摘まんで45°捩じること。

   私のように薬指で弾くように回すと勢いで中に落っこちて大変な工数がかかります。

 

 注2)私はバッテリーを外さずに作業していますが、そのリスクは死に至る警告レベルなんだと思います。

   真似される方はアース外しとその後の再設定の要領を踏まえて作業して下さい。

   感電、ショート、発火、車両火災、延焼・・・させないように。   

 

 

 

おわり