2006年3月15日 by ごきち
◆序章
先日マップランプが完成した際に、電球博士と株博士から新たなネタをいくつか頂いた。
そのうちの一つ。
「車内の照明の色統一」
まずはマップランプが白色LED化済み。じゃ、次はルームランプしかない。
かなり明るいLEDが3000円程度で市販されているらしい。
丁度、先週LEDは二種類調達しているのでここは自作しかないでしょう。
市販品の明るさに対抗すべく手作りで対抗してみる。
◆設計&製作
LEDには拡散処理の為、レンズ部分加工する。拡散型にすることでLED自身の装着角度は差をつけずに全て同一角度とする。
標準のガラスバルブの口金が案外綺麗に外れて流用できることが分かったのでマップランプLEDと同じく端子として流用する。
番号灯でも使ったTAKACHIの両面スルーホール基板が強度、価格共に満足なのでこれをまずアートワークする。
スキャナで取り込んで形状を決める。
ユニバーサル基板にLEDを多く仕込めるよう「王」の字に切り取り、中央に口金を取り付ける。
このパターンだと150円で2枚取れる。
実際にカットしたものを、同じようにスキャナで取り込み、LED、抵抗とパターンのアートワーク。
落書き用のフリーソフトで配置を決める。
CADなんか使わなくても結構使える。
部品配置が決まったらまず口金を半田付けして電源ラインだけ先に半田を盛っておく。
LEDは秋葉原で日亜の白色と台湾メーカー品を12個づつ買い置しているので1ユニット当たり12個として2個製作する。
まずは台湾製から。レンズ部分をカット。電圧点灯させてみて色、Vfのばらつきを確認してみる。
色、Vfともにバんラバラ。青もあれば白もいる。明るいのもあればボーっと点いているのも。
電圧点灯なのでばらつきが大げさに出る。台湾製が原因というより販売に問題ありか。
一応店頭では12000mcdと表示があった。
まずLEDを盛る。
次に抵抗を盛る。
素晴らしい空中配線。このままでは振動で危険な状態になるのでエポキシボンドで固める。
が、その前に一旦点灯確認。
全点灯確認。
エポキシボンドを盛る
完成!
同様に日亜NSPW500CS<bu>で二個目も製作。
装着!
夜間点灯!
ルームランプ<台湾製> ラゲッジランプ<日亜製>
全体像
◆評価
画像と若干違い、肉眼ではルームランプが少し青みがかかっていて、ラゲッジランプは純白という感じ。
台湾製は粒々がまばらに白があったり青があったりと色とりどり。こんなんだったら、いっそのこと青+赤+緑LEDの三原色混合も面白かったかも。
日亜の白は真綿の白。しかも明るい。流石18000mcd/一個 である。
12発使ったわりに、光源は眩しい光なのに全体には明るく感じない。豆電球がピカーと眩しく光っているかのよう。
早く株博士が装着している「パネル型」12発LEDと比べて総評としたい。
◆あとがき
マップランプ、ルームランプ、ラゲッジランプ 三箇所共微妙に色が違う。当初の目的 「車内灯の色合わせ」 は、結局未完成のままとなった。
レンズカットした後の全点灯確認。
流石日本製。色、輝度ともにばらつき無し。素晴らしい品質。なのにその性能をうまく利用できなかったように思う。残念だった。
日亜のLEDは番号灯に使えばよかったかな、と半分後悔。
そろそろLEDネタも尽きた頃合い。最後は外装ランプにチャレンジしたい。
おわり
◆追記<2006年3月24日>
株博士のルームランプと比較した。
圧倒的に市販品LEDの勝ち。日亜のラゲッジランプ側はいい勝負するだろうと考えていたが、甘かった。
ざっと 10カンデラ≒1ルーメン と考えると使用LED数が同じなので、市販品が一個当たり 18000mcd≒1.8ルーメン 以上のLEDを使っていれば勝てない。市販品は、意外と良いパーツを使っていることに感心した。
◆連携プレー
今回のルームランプLEDは市販品には敵わないことが判明した。しかしルームランプとしての機能を考えると、当初、自身の評価ではあまりぱっとしなかったマップランプを併せると良い明るさになることに気付いた。
実は良いタイミングでLCD博士から良いネタを仕入れていた。
LCD博士のエディにはルームランプの位置に吊り下げ式のLCDモニターをぶら下げているのでルームランプが無い。そこで、配線を改装してマップランプをルームランプ代わりに点灯させている。
ルームランプ信号はドアとキーに連動しているので自動減光も効く。ドアを開けると ぴかっ。 しばらくすると ふぅ〜っ と消える。
キーを抜いた時も自動で ぴかっ。しばらくすると ふぅ〜っ。
LCD博士はルームランプとマップランプの間に配線を追加したとのこと。
このネタが使えそうなので、ルームランプとマップランプユニットを取り外し、回路を追ってみた。
多分、こんな回路↓
・ルームランプ、マップランプ共にスイッチはC接点になっている。また、接地側をスイッチすることで点灯、消灯を制御している。
・ルームランプのAUTO端子にはドアとキーの連動、自動減光が接地信号として入力されている。
LCD博士はこの回路のルームランプ側AUTO線とマップランプ側の空き端子になっているB接点(OFF側)端子を追加ケーブルで接続している。
少しアレンジして以下の仕様に変更する。
・ルームランプスイッチをONにすればマップランプもON、ルームランプを強制OFFにすればマップランプもドア&キー連動が解除できる。
→マップランプをルームランプとして使用する。
・マップランプを強制で左右個別で点灯させることもできる。
→今までのマップランプとしても使用できる。
以下、赤線を追加するとそれらが可能になる。
早速改造開始!
ルームランプユニットに端子を追加する。
天板部分なので高温+振動が凄そう。圧着で配線を追加してギボシ端子のメスをつけておく。
マップランプ側のコネクタに端子<赤線>を追加。相手側はギボシのオスを圧着して天板裏をルームランプのところまで通しておく。
【2007/4/30追記】
右上写真はイメージです。本回路とは異なる部分がありますw
いつもの如く、途中画像なし。後はそれぞれのユニットにコネクタ、配線を接続して装着。
一気に完成!
ルームランプ&ラゲッジランプ と マップランプ連動の図。
◆評価
ドア連動−自動減光、キー連動共に明るくて使い勝手が良い。
ルームランプ単品のLEDの明るさは市販品に負けた。しかし連動をもって十分対抗できる。満足。
ルームランプのスイッチでマップランプも一緒にピカ。慣れれば問題ないでしょう。
◆あとがき
思惑通りの改装仕様が出来、かなり満足した。ヒントを頂いたLCD博士に感謝。
慌てて製作したので天井内の追加配線を養生していない。ベース、結束バンドで処理しないと振動&高温で危険。真似する方は十分に養生することをお忘れなく。
【2007/4/30追記】
ルームランプユニットとマップランプユニット周りの詳細写真を追加します。
左の写真に写っている割り込み線は統合ユニットからの「AUTO信号」です。
今回は使っていません。
おわり