エディックス改造第十一弾 ラゲッジルームのフローリング改装

                              2010年7月17日 by ごきち

◆序章

 初期型エディックスのラゲッジルームは表面がフェルト地である。

 また、床板は昔のブラウン管TVの裏板みたいな紙のような変な合板仕様。

 最近ヘビー級のPA機材を積むようになり、床面がぼこぼこしてきた。

 

   

 スピーカー 13kg x 2、アンプ 27kg、 イコライザ&ラインアンプ 27kg ・・・80kg!

 一度、応急タイヤを外したまま機材を載せたダメージが大きかったらしい。

 

 なんとか劣化を食い止めるべく床板を補強したいと思っていた矢先。

 端材だが、床暖房用のフローリング材が手に入った。

 フローリングだったら補強になるだろう。汚れ防止にもなる。静音化にも効くかな?一石三鳥?

 久々にエディックスの改装ネタを記録する。

 

 

◆設計・製作

 いきなりフローリングを床の形には切れない。

 まずは型紙を作る。

 概略の寸法を調べるべく写真を撮ってみる。

 

 なんだか歪な形。

 

 4枚あわせた新聞紙で型をとっていく。

 

 カッターナイフとはさみを駆使しつつ時間をかけて形作り。

 

 新聞紙の型紙を元に5mm厚のウレタンボードで型を作る。

   

 微妙に左右対称じゃなかったりするがピッタリ収まるか?

 

 幾度も修正して収まった。

 

 うーん上出来。フローリングをやめてこれで完成!としても良さ気。

 

 ・・・と、思いきや。エディックスの中央後部座席がスライド可能である事を完璧に忘れていた。

 フェルトの切込みを参考に後部座席のスライド部をカットする。

 

 おー いい感じ。

 

 しかし、ここまで切らなくても良かった。中央シートは約半分の位置までしかスライドしない。

 適当にアレンジしながら、このブルーのウレタンシートを型にフローリング材にマークする。

   

 あとは線通りにフローリングを切るだけ。

 

 加工はジグソーを使う。

 

 中国フォントのオンパレードのジグソー。カタカナだけ何故かフォントが違う。

 

 さてどこで加工するか。

 家の中では掃除が大変。音も半端じゃない

 表じゃ余計に掃除が手間。

 

 車載のインバータで動くか試してみた。

 始動時にじんわり動かせば微妙にインバータのリミッターランプは点灯するが、使える事が分かった。

 

 機材一式をエディに載んで近所の田んぼにGO!

 

 工作台に丁度いい舛を発見。早速加工!<撮影:χ>

 

 一旦完成・・・中央シートの逃げは未加工

 

 結構いい。外気温度は既に30℃ これで完成にしたい衝動に駆られる。

 

 ぐっと堪えて最終加工を施す。

 

 いいじゃん。

 

 ここでアイデアが閃いた。

 中央シートの逃げ用部分に蝶番を使ってくり貫いたボードを取り付けよう!

 と、木口の断面を見ていて・・・

 

 ん??なんか周りが粉っぽい。

 

 木口からぱらぱらと黄色い粉が落ちる。

 

 ・・・なんじゃこりゃ?フローリング表面の薄いベニアの下にアルミの層があり、その下の中央層には黄色い粉が固めてある。最下部はダンボール紙。

 断熱効果を上げる為?しかも粉の層は強度が無い。指で触っただけで粉がはらはらと落ちる。

 更にはフローリングと言いながら両木口が凹仕様なので接げない(ToT)

 ご丁寧にボードの裏面には「捨て貼り仕様」と書いてある。・・・全体の強度も無さそう(ToT) 

 

 ・・・んー ここまで!

 一体型の床暖房用フローリングの端材を貰ってきたのが災いだった。

 どうりでジグソーのコントロールが軽やか過ぎたんだわ。中央層はパーチクルでは無くダンボールの粉?いや砂?

 表面側の重量・強度はアルミ層が分散してくれそう。

 木口の強度は皆無。ニスかペイントで誤魔化そうかとも考えたが・・・80kgには無理っぽい。

 

 機会を改めて、ちゃんとしたフローリング材を購入して再チャレンジする。

 それまでは「なんちゃってフローリング」で濁すことにする。

 

 格好だけはいい色なんだが。

 この手のフローリング材っていい値段しそうだ(ToT) 

 

 

 

                                                      つづく

 

◆追記 <フローリング材購入> 2010年7月19日

 折角、型を起こしてフローリングが作られるようになったのに、飾りだけの状態ではなんとも消化不良。

 しかも木口の風化防止処理がないと車を汚してしまう。

 

 近所のDIYショップにフローリング材を見に行った。

 物色していると、一枚830円〜2,000円迄各種グレードと色があった。

 加工には3枚必要なので、約2,500円〜6,000円也。

 高級品は買えないが、下のクラスならこっそり買える値段。

 

 一番安いグレードを3枚買って帰る。

   

 830円 x 3枚 オークの少し薄い目。凸凹の継ぎ目があるので段差が出ないように接げる。

 

 加工場所は・・・表は39℃の猛暑。こりゃいかん。掃除機片手に部屋の中で加工する事に。

   

 型に合わせてマジックで線を引く。

 

 ここから一気に加工。

 写真なんか撮ってられない。

 

 家の中でも汗ドボ。とりあえず速攻で完了。

 

 早速装着

 

 一枚目を装着。

 

   

 二枚目を                           装着!

 

   

 三枚目を                           装着完了!

 

   

 ピッタリフィット。文句なし 

 

   

 中央シートの切り欠きの処理はまた次回。(多分このままになる確率が高そう)

 

 

 

 PA機材一式の積み込みはさておき。完成!

 

 

◆あとがき

 ○これで80kgの機材に耐える床になった&汚れ防止になるだろう。

 ○防音効果は・・・わからん。逆にうるさくなった感じが・・・(笑

 ○ジグソーでフローリングを切る時は裏面に型を写して切るとフローリングの表面にささくれが出来なくて良いことに後から気付いた。

 ○難点が一つ。滑り止めをしておかないと、最後の写真のままだとカーブの度に荷物が左右に寄って・・・写真のバケツが割れた(笑

 ○重量物を積載する方はご参考に。ただし対向車に眩しくないようヘッドライトの高さ調整は必須。私の場合、PA機材を降ろすと車検が危ういかも。

 ○床暖フローリングも見た目には良い。木口にニス処理すれば重量物を積まなければ使えるかな?ついでに現行品も木口にニスを塗ればいいな。

 ○中央シート部の逃げ部分の蝶番加工は・・・ま、いいや (≧∇≦)

 

                                                     おしまい