2006年2月26日 by ごきち
◆序章
2月18日深夜。エディ・オーナー3人が集まったオフ会での談話中にLED球の話題が出た。
「番号灯のLEDウェッジ球は自作しかいいものが無い。某オークションでは3000円程で取引されているらしい。ごきっちゃ〜ん 作ってよぉ〜」
エディックスの番号灯はt10の8Wのなんの変哲もない電球。最近は超高輝度白色LEDで一個3000円以上するものもあるらしいが、たいていのLEDは照射方向が正面なので番号灯に使うと上手く照らせないようである。
そこで前回製作したウェッジLEDのt10mm球を白色LED6灯バージョンで製作してみることにした。
◆設計&部品
○一ヶ月ほど前、怪しいディスカウントショップで、怪しいLEDライトが格安で売られていた。
LED MINI LIGHT 9球 598円也
広告に「訳アリの為、どうか買って下さい」とか書いてある。
確かに「9万カンデラ」はUSO表示です。訴えられますネ。多分90000mcdが誤植でこうなったものと推測されます。
それにしても1球10000mcdのLEDが1個当たり60円で買えるのも凄い。と、6本購入していた。
分解するとこんな感じ。
ヘッド部分。このまま外装にも使えそうなアルミ合金製。このLEDを単発で流用する。
○ウェッジ製作用の基板
20年前に日本橋のジャンク屋で買っていたカードエッジ基板 5枚1000円らいだったか。
カードエッジ用のコネクタ側が高価で、使えず。結局そのままジャンク箱に眠っていた。
これを削り出してウェッジ形に仕上げる。
◆製作
○まずはLEDを抜き取る。
まーなんとモロイ半田だこと。とうもろこしのようにポロポロ取れる。
このままでは、足が短すぎるので抵抗のリード線を継ぎ足す。
振動で外れると大事になる。念を入れて巻きつけて半田付け。
格安超高輝度白色LEDが完成。
○ウェッジ基板作成
適当に寸法取りして金鋸で切り出し、やすりで形を仕上げる。
夢中になって製作していると過程画像が無いのは毎度のこと。一気に基板は完成。
車体のソケット側に極性がある。
T5mmウェッジ球作成の時の失敗は繰り返さないように、極性を確かめて印字しておく。
LEDと抵抗を盛り付け。
抵抗は330Ωx3回路 14V印加で約80mAとなった。
一度装着してみて。ウェッジ厚が1.6mmでは薄いため、すっぽ抜けるこが判明。
めっき線を半田で盛っておくと丁度良い厚みになった。
車体のランプソケットに装着。
向かって右側のランプに合わせ、光を拡散させるようにLEDに角度をつける。
装着完了!
点灯!
左が白色ハロゲン球、右がLED球
見た感じはハロゲンの方が少し赤みが勝っていて、LEDの方が白に近い。
「作ってよぉ〜」の某電球博士にも好評価を頂いた。
◆あとがき
現段階ではまだ未完成。最後にLEDの照射角度を微調整した後、振動、絶縁等の耐久対策としてエポキシ樹脂で基板の両面をコーティングすれば完成。しかし完成はいつのことになるやら。
2つ作る予定が、一個製作でお腹一杯。しかもφ5mmのLEDはランプハウスで窮屈なことが分かった為、φ3mmLEDの調達を模索中。信頼性向上の為、ウェッジ部分の基板もガラスエポキシ製にしたいし・・・エディ用に2個完成する日はかなり先になりそう。
部品取りに買ったLED懐中電灯。今日の広告で同じ物が398円で売られていた。次の光モノネタ用に更に6個追加購入。次はどこをLED化しようか。
つづく
◆追記<2006年3月6日>
私にしては珍しく「製作」の進みが早く、夢中になって試作を重ねる。
まずは、同じものを作って左右共LED化して具合を確認する。
ナンバープレートを強烈に照射!
写真ではサチってしまい見えない。しかし、光軸の微妙な縞模様が許せなくなってきた。
3列x2段では微妙に光をぼかせない。
良いアイデアは無いものかと思案の末
@φ3mmのLEDを購入し、6灯を微妙に角度調整
A拡散型LEDを購入
B手持ちのLEDを拡散加工
の三案を思いつき、久しぶりに秋葉原に材料を物色に行った。
まずφ3mmで10000mcd以上のものは無い。−−−@案が消える
拡散型が見当たらない−−−A案が消える
折角来たんだから手ぶらじゃ帰れない。思い切って日亜化学の白色LEDとCRDを買って帰った。
◆試作
まず懐中電灯から取ったLEDを加工して拡散型Bの製作。
LEDの頭を削る、というよりレンズ部分を金ノコで切り取る。
ギコギコ。モールドってこんなに柔らかかったのかな?と、思う程簡単に切れる。
早速ウェッジ基板に盛り付け。
LED本体の高さが短くなるのでランプハウスにも収まりが良さそう。
次に日亜化学NSPW500CS(bu)1個150円 バージョンを製作。
単品で点灯チェックすると眩い白。24個全てが同じ色具合。流石MADE IN JAPAN。素晴らしい!
いつもの如く、製作途中の写真なんか撮らず。一気に完成。
懐中電灯LEDと比べて見た目レンズが細長く見える。
15000mcd x 6個の光量や如何に!
◆比較
以前の試作品も並べて比較する。シャッタースピードと絞りを固定し、ホワイトバランスを「曇り」で撮影した。 <OLYMPUS C760 UltraZoom>
<NO.1>懐中電灯LED ノーマル <NO.2> 懐中電灯LED 拡散
<NO.3> 日亜 ノーマル
○蛍光灯の色で例えると、懐中電灯LEDは昼光色、日亜は最近の三波長自然色。
○懐中電灯LED<NO.1>、日亜<NO.3>共にノーマルはLEDの向きによって光の線が出来る。画像では分かり辛いが日亜は光量が強烈で、照射されている部分が楓のようにクッキリ型が付いている。
○<NO.1>と比べて拡散<NO.2>は光量が若干減るが、青白い明かりが上部から包むような感じになる。「照射してます!」感が出ていなくて良い。
○流石の日亜。18000mcd/1個 と言われてもピンと来ないが強烈に明るい。しかし少し離れて見ると照射位置の中心が青白く、周りがほんのり黄色っぽい。
以上の比較結果より。あとは好みの問題でしょう。私はNO.2をエポキシモールドすれば完成。
実際に三種類の比較を電球博士にも見てもらい、まだ試していない「日亜拡散バージョン」のGOサインを頂いた。
◆電球博士仕様製作
○ガラスエポキシ基板 カードエッジ基板がなくなったので、日亜LEDと一緒に買ってきた。なんと両面スルーホールで150円。
サ○ハヤト製は相変わらずいい値段でした。
これをT字型に切出し、やすりがけ。やはり途中経過画像は無し。一気に基板完成。
スルーホール基板だとエポキシで固めなくても良いかも。信頼性UP!
○日亜 NSPW500CS<bu> 拡散加工
固定方法。バイスでそのまんま、ぎゅっ と挟むと パキ で終わるともったいないので固定用に角材の切れっ端を加工する。
扇形にくり抜いた所にLEDをセット。
挟んでバイスで締める
あとは金ノコでギコギコ。ひたすら12個。
LEDと抵抗を盛り付ける。
完璧!
折角だからコーキングもやってしまう。
二液性のエポキシ接着剤。二種類のチューブを同量練り混ぜてから両面に盛る。
5分程すると固まってくるのでカッターナイフで形を整える。
完成!
点灯具合や如何に!
非拡散と比べて若干明るさが下がったが(先の三つの画像<NO.1〜NO.3>とはズーム条件が違うので更に暗く見える)全体をふわーっと綿の白で照らしている。
文句なしの完成。
◆設計検証
懐中電灯から流用したLEDの時には、適当に2個直列で330Ω、これを3回路・・・で良かったが一応設計検証。
測定器 kaise DIGITAL MULTIMETER SK−6511
電源 KIKUSUI PMC18−5A
供給電圧 14.00V
測定点 抵抗値:328Ω 電圧:7.2V
∴ 抵抗の消費電力: 0.158A < 1/4W(抵抗器定格)
LED印加電圧:6.8V/2個 電流:21mA < 最大定格30mA
24時間点灯させて異臭、異常な発熱等無し。
◆あとがき
電球博士のエディックスはホワイト。白の日亜拡散バージョンがよく似合う。私はサテンシルバーなこともあり懐中電灯の青白拡散が気に入ってます。ちなみにビビブルには青白拡散バージョンが素敵だった。
久々に秋葉原に車で出かけた。前車のシビックだとホイホイ立駐OKだったのに、どこもかしこも断られた。一箇所、おっちゃんが「コイコイ」ってしてくれたので入れにかかると、両ピラーが接触しかかったところでバック。危うく傷物になる所だった。おっちゃん曰く「こないだ新型オデッセイは入ってったヨ。意外と大きいんだね、この車」だって。駅前の地下駐車場に停めました。
前から怪しいと言えば怪しかったがしばらく行かない間に妖しい街になっていた。メイド服のお嬢さんが街角で呼び込みをされていました。
398円で買った9万カンデラの懐中電灯を秋葉原で発見。パッケージを換えてなんと1480円で売られていた。そうか、598円でも安かったのか。
某サイトでお披露目するには何か粋な名前を付けなよ、と電球博士。エディックス用のLED6発仕込みなので・・・LED・EDIT・SIX・・・・・・・・・・・ やめときます。
整備不良でキップ切られることはないとは言い切れません。個人的には問題なさそうに思いますが、車検はノーマルに戻して受ける予定です。真似される方はその辺をご理解下さい。