2006年3月11日 by ごきち
◆序章
電球博士からの依頼で作った番号灯に引き続きLED物。
オリジナルの自作LEDネタとしては第二弾。例の懐中電灯を流用して9万<ミリ>カンデラLEDマップランプを製作する。
◆設計
全部で12本購入したLEDライト。3本は既に要望があって売りに出し、4本を番号灯の試作に使用。
残った5本を色合わせするとなんとか2ペア出来た。
このうちの1ペアを基板ごと流用し、ヒューズ型バルブをコンセントプラグ代わりにして配線、マップランプのレンズを加工して一体ユニットを形成して強力照射型とする。
◆製作
ヒューズ型のバルブをコンセント・プラグ代わりに使用する為バルブに高電圧をかけてフィラメントを焼き切る。
高電圧といっても標準電圧の倍。24Vをかけた。が、眩い光を放つが何分経っても切れず。堪りかねて指ピンするとフィラメントがぐんなり。バルブすれすれまでひん曲がってきた。
つまんでいた竹箸がみるみる焦げてきて、ひょいと箸から離れた瞬間、プックリとガラスが盛り上がってきた。
焼き切るのは危険なので、金具部分だけを取り外せないか?とペンチで力を入れてみる。
高温がかかった為か、簡単に口金が外れる。
ここで設計変更。
使わなくなったガラス部分にはいい大きさに切り出したガラス・エポキシ基板をはめ込めば良いだろう。
空いた空間に電流制限抵抗を仕込み、更にはLED基板も一体化すれば車体側のレンズも加工しなくて済む。
t5ウェッジ球でも使ったガラス・エポキシ基板
8mm x 12mmに切り出す。
金ノコで切断後、やすりで仕上げる。
電極と抵抗を取り付けるパターンを作る。
両面の銅箔を適当にカッターナイフで削り取ってパターン以外の部分を剥がす。
抵抗56Ω2Wを乗せてみる。いい感じ。
基板、口金、抵抗を半田付けする。
大量に半田を流し込んで固定する。
電極部完成。この電極に直接LED基板を連結する。
怪しい9万<ミリ>カンデラのLEDユニット部
このまま基板ごと接続する
基板と金具の距離がぎりぎり。もう少し間隔をとりたいが、空けすぎるとランプユニットに収まらないので仕方ない。
後はエポキシボンドで絶縁&強化固定する
速乾性5分タイプ。練ってすぐから もわー っと温度が上がってきて固まり始める。手際よく練って盛る。
盛り完了!しばらくして半乾き状態でナイフで整形。
完全に乾いた後、やすりで更に形を整える。
極性を印字して完成!
早速装着&点火!
手前側が正極(+)。点灯確認してレンズを装着!
◆評価
点灯中はLEDの光がが直に目に入ってくるので眩しい。マップランプとしての使い勝手は満足できるが全体的には明るく感じない。
内装が黒なので余計に暗く感じるのか、青白い光は冬には向かなさそう。
手を掛けて作った思い入れを評価点に加えても・・・合格点ぎりぎりか。
エディ仲間の電球博士に見て頂いて客観的コメントを頂くことにしたい。
◆あとがき
もともとはマップランプにいいなぁと買ってきた怪しい懐中電灯。ようやく手をつけて作ったものの、いまいち。寂しい結果に終わった。
電球の中は真空で、ガラスが柔らかくなれば凹むものとばっかり思っていたら膨らんできた。点灯中は大気圧より圧力が高くなっているようです。弾けなくて良かった。取り扱い注意でした。
当初の設計通りにレンズ加工して指向性を持たせれば良かったと後悔。怪しい懐中電灯は残り1ペアあるのでチャレンジしてみるか。
おわり
◆追記 <2006年3月12日>
自分が期待したよりも性能はいまいちぱっとしない。自分では正当な評価が、というかあまりにも低い評価になってしまう。
急遽、電球博士と株博士にお願いして性能評価をしてもらった。
頂いた評価は「結構いいよ」だった。
「明るい。色もいい。けど拡散していない。もう少しインパネ側に照らせればいいのにね。あと、車内のランプ類に色の統一性が無くなってるね。」
拡散すれば全体に広がって使い勝手も良くなるのでは?という見解だった。危うくガチガチ指向性バージョンを作るところだった。
更には車内コーディネートまで助言を頂いた。
マップランプについては「明るさ」評価が自分自身で引っかかっていた点。そこをフォロー評価されたので一旦は完成としておく。
また、新たな課題として「色の統一」というよいネタも頂いた。
次のテーマが決まった。まだしばらくはLED化で楽しめそうだ。
おわり