2006年5月15日 by ごきち
◆序章
エディックス・オーナーが集まるサイトで非常に興味深いアイテムが紹介されていた。
ホット・イナズマ−HG という燃費&パワー向上グッズ。
燃料パイプに巻きつけると強力磁界が燃料にパワーを与えるとな。胡散臭さが満載!
しかし、紹介者は私が崇拝するエディ・オーナー。いろいろ大変お世話になっております。
燃費向上の現実に、ご本人も異変を感じてらっしゃるご様子。
どうも単なる眉唾モノでもなさそう。
もともと、私はこのテの燃費向上グッズ、アーシングを筆頭にホット・イナズマXXX関係も全く信じていなかった。
しかし、ついこの前、 リッツ・スーパーヒューズ なる「電源系改善グッズ」でアクセル・レスポンスが改善することを体感したばかりだった。非常に短時間だったので、これが燃費向上に直接貢献するかまでは体験することは出来なかったのが惜しかったが。
食わず嫌いは良くない。「効果があるよ」と言って紹介してくれている人に対して使ってもいないのに「効果あるわけ無いじゃん」は、失礼だったかな?と、自分を改めつつあった矢先。
強力磁界で燃料がどうにかなるらしい。そういえば、同じ原理で「水道水が美味くなる」という物もあったか?
もっと古くは ピップ・エレキバン だろうか。磁石を皮膚に貼ると血行が良くなり、肩こりが治るとな。
なにかしら強力な磁気影響はあるかも?しかし、5000円弱の製品を買うにはちょっと勇気がいる。けれども燃費が向上するなら結構な早さで回収、元が取れそうな効果であるらしい。
買うのが面倒なら、作ってしまえ!の発想は健在である。早速、試作してみた。
◆設計&製作
先ずは、強力磁石が無くては始まらない。家の中を物色して。
「超」の付く強力磁石を発見。
HDD<ハード・ディスク・ドライブ> (写真はイメージです)
容量も少なく、安定していたのでマザーボードのチェック用に98SEが入っていた物。
クラッシュこそしていないが4.3GBのドライブなんて、もう不要でしょう。
早速分解。
超強力磁石を発見!
二枚の磁石の隙間にコイルを配置し、そのコイルに電流を流すことでコイルに連結したディスク・ヘッドの位置を制御している「リニアモーター」の磁石。強力すぎて、間に指を挟むと血豆が出来る程の吸引力!
二枚の空間は約5mm。この空間では燃料パイプが通せない。スペーサーをかませて磁石同士の隙間を広げる。
15mmのスペ−サー。これを入れて再組み立て。
約10mm。エディの燃費改善パワー空間を確保しました!
このHDD由来の強力磁力空間がガソリンにどんなパワーを与えるのか?!
燃料ホースに物を装着するのは正直恐ろしい。振動で穴、ひび、抜け等による燃料洩れは即、発火・炎上・一家焼死となる。
まぁ、効果の確認ということで長期間装着しないことを前提に、更にはドライブ前の「運行前点検」項目に「燃料ホースの確認」を追加することでしばらく簡易装着とする。
燃料ホースが押しつぶれないよう、そぉっと両端をタイラップで固定。
完成。
◆評価
まず、ホット・イナズマHDD(以下 HDD)を装着し、家からGSまでの途中、いつもよりやたらとギヤ・ダウンを繰り返す感があった。
今まで若干もたついていた1速→2速のギア・チェンジがスムースに感じた。
GSで満タンにして。いつもの如くRANGEは400km後半。少し走ると520km。いつもとそうは変らない。
しかし、ドライブがてら外環下道、外環折り返し+αの約60kmを走行しても燃料計は満タンのまま。
何かが違う。翌日になって満タンから約100kmの走行を終えた頃、ようやく1目盛り減ってきた。
次の日、近所の高速を流してみた。
とりあえず、燃費がよさそうなので、つい全開かましたくなる。90km/h → ぬおわkm/h も、めちゃめちゃスムーズ。
流石にアクセル全開をかますとみるみるゲージが減ってくる。
しかし、RANGEはこの通り。
単純に TRIP + RANGE = 572km !! ってことは 楽勝で 10km/L 超えてる予感。
次回の給油がめちゃくちゃ楽しみだ。
◆あとがき
コピー元商品の紹介者のサイトを見ていて。どうも私がHDDを装着したホースは燃料ホースには違いないが、メインのガソリン供給ホースではなくキャニスター(気体側)とのこと。また、温度、湿度等の変化でも燃費が結構影響するらしい。とりあえず2回位は給油して燃費を計ってから次を試してみようと思う。
つづく
◆追記 <燃費結果発表> 2006年5月17日
まずは命名HDDを改め、HGみたく売れていないので→売っていない→RG(冒頭の製品版の紹介者により改名)を装着して初めての給油。第一回目の燃費の結果。
走行距離 229.7km 給油量 23.00L 燃費 9.99km/L
歴代の燃費走行の1位は昨年末の 埼玉→大阪 高速での帰省、2位はそれに気を良くして飛ばしすぎて帰ってきた 大阪→埼玉 のどちらも全て高速道路だけを走行した燃費走行に続く第3位である。
走行距離 541.8km 給油量 45.00L 燃費 12.04km/L
走行距離 546.6km 給油量 51.95L 燃費 10.52km/L
また、ここ数ヶ月の燃費データを見ると、
走行距離 331.8km 給油量 48.81L 燃費 6.80km/L
走行距離 266.4km 給油量 40.00L 燃費 6.66km/L
走行距離 224.3km 給油量 35.90L 燃費 6.25km/L
走行距離 351.1km 給油量 44.73L 燃費 7.85km/L
であるから、RG装着後の 9.99km/L はかなり良い数字ということになる。
ちなみに、229.7kmの走行の内訳は、高速ECO運転が約4割、超高速非ECO運転が3割、町乗り3割でこの燃費。しかも、過去の22回の給油記録で9km/L以上の燃費記録は他に慣らし運転中の1度だけである。
効果は大有り。折角なので製品を買うのではなく自作品に更に手を加え、安全性能と見栄えを改善しようと思う。
つづく
◆追記 <燃費結果発表2> 2006年5月28日
効果の根拠が分からないまま、とりあえず2度目の燃費の結果。
走行距離 232.7km 給油量 28.71L 燃費 8.11km/L
走行の内訳は、超高速5割、町乗り5割というところ。そのうち5割程エアコン使用。
どうもインパクトに欠ける結果である。 心境としては、あれだけ踏み捲くってこの数字だったら大万歳!! と言いたいところ。
しかし納車すぐの慣らし運転の頃は結構 8km/L 台も出ていた。
あれ?言うほど伸びてない?というより、「効果は怪しい」という数字である。
RG燃費装着第一回の結果の給油量 「23.00L」 も怪しいといえば怪しい。いかにもスタンドの兄ちゃんがキリのいいところで止めた数字である。
タクシーの運ちゃんよろしく、走行ログをとりながら、あと数回データを取ることにする。
つづく
◆追記 <燃費結果発表3> 2006年6月8日
とりあえず結果発表。
走行距離 288.3km 給油量 32.60L 燃費 8..85km/L
今回は一般道、高速、亜光速走行とに分けてそれぞれ、どれだけ走ったかを車にバインダーを載せて記録を取った。
その内訳は、一般道 55%、高速 13%、亜光速 32% エアコン5割使用。
亜光速走行想像図↓
<写真は一部ハメコミです>
自宅近所の高速を走っていてオービスらしき閃光を浴びてから高速で飛ばさなくなった安全運転が13%含まれるにも拘らず、8.85km/L とは、予想外のスコア。もっと良くてもよろしくて?
アクセルの踏み具合に対して加速、エンブレの効き、エンジンの唸り、振動、変速の違和感など、どれをとってもRG無しの状態を思い出す。
あと一度、ログを取りながら燃費計測したいと思う。
つづく