エディックス改造第七弾 電波時計の装着

                              2006年7月18日 by ごきち

◆序章

 HONDA エディックス ナビ・エディション

 随分前に、走行中にもTV、DVDが見られるようにTVキャンセラーを解除する改装を施している。

 子供と一緒の長距離ドライブもこれで完璧。しばらくDVDでもかけていおくと、知らないうちに寝ていることもしばしば。

 

 但し、この改装には大きな落とし穴があった。

 走行中にナビ画面からDVD画面に切り替わることで、車内から時計が無くなる。

 

 そこで、時間を知りたい時。AUDIOボタンを再度押し、ナビ画面に切り替えて細かい時計を読むか、もしくはマイクに向かって

 

 「今何時?」

 

 と聞くと、 ナイト☆ライダーのトランザムの如く、ナビのお姉さんが軽快に答えてくれる。

 

 それはそれで使えなくは無い。最初は面白がって使っていた。

 

 が、しかし普通に時計もほしい、ということで追加改装を実施した。

 

 

◆材料、加工&装着位置

 <時計本体>

 まず、某ートバックスで時計を物色。アナログ、ディジタル、電波時計など1000円から4000円程度まで。

 車内は 高温−低温、振動などを考えると安物は不向きか。

 中国製のクォーツは正確にずれる。ハズレを引けば進む、遅れるを正確に再現する。

 それを考えると、電波時計なら毎日補正してくれるので正確だろう、と少し値は張るが電波時計を選択。

 液晶は夏の車内の高温を考えると避けたかった。しかし店に並んでいた唯一のアナログ電波時計。長針が落ちているのを見て却下。

 二時間程かけて選定、購入した時計。早速車内で装着位置を決めようと電池を入れるが、いきなり液晶真っ白の初期不良。更に交換した物も真っ白、と連続して当たり確変モード突入。

 

 仕方が無いので側にあった似た形状の同じメーカーの機種を購入する。

  

 made in china ディジタル電波時計<バックライト付き>

 

 このシチュエーションからして何かが起こる予感を感じつつ、早速分解。

  

 中国製特有のちゃっちい半田付け&取り付け構造。

 電源はボタン電池1.5V x 2個 

 なぜか、二個が並列に接続してある。

 電池の押さえ部分等は既に壊れてガードが飛び出している。二つある電池のうち一つがカラカラいってる。

 標準ではマジックテープ&両面テープが付属していてこれで取り付ける。L字に立てる蝶番のプラスチック部分も固定がぺらぺら。

 

 流石の中国クォリティー。これで2,780円は安い?高い?

 

 中国人が買い物をする時、サンプルを時間をかけて引っ張ったり叩いたりして動作を確認して、更に思い切り値切り倒した挙句にそのサンプルを箱詰めしてお買い上げするシステムが良く分かった。

 

 

<車内の取り付け位置 失敗編>

 オフ会、コミュニティサイトなどで諸先輩方の位置を参考にすると

  

 @エアコン表示の左部 Aギアレバーの右部 BパワーウィンドウSW周辺

 Cナビコンソールの上 Dメーターコンソールの上 E右ピラー Fルームミラー周辺 Gフロントガラス

 

 買ったままの状態で取り付けられそうな位置は@、A。

 しかし、角度がつきすぎて液晶の文字が読み辛そう。

 マイクスタンドに使うようなフレキシブル・パイプで自立式に改造すればB〜Fまで選択肢が増える。

 Gは更に吸盤が必要か。

 

 色々探しているうちに、Eの近傍でメータ・コンソールの微妙な裏側に空調吹出口を発見。ここのスリットは面がでていて両面テープが効きそう。

 また、吹出口だけ簡単に着脱できるので、吹出口の裏からネジ止めという手も使える。

 

 ここに決定。

 

<時計取り付け加工>

 φ5mm程のフレキパイプを探したが、近所では手に入らず。遠く東急ハンズ辺りまで足を運ばなければ入手できそうに無い。

 しかし良いタイミングで、100円ショップで自立型のLEDライトを発見、確保してきた。

  

 クリップにもなっていて、照らす角度も自在。

 早速こちらも分解。

  

 これに電池が付いて100円で売られているのには驚く。

 

 本体部分を金ノコで切断

  

 

 切断面をやすりがけしてから塩ビ用ボンドで固定する。

  

 

 時計本体の中央部にはリセットボタンが付いている。なのでアームの後ろは開放しておき、電池交換の時にリセットを押せるようにしておく。

  

 

 アームにつや消しの黒を塗っておく。

  

 

 12Vを供給してみて光らせてみる。

  

 自立型の電波時計の完成。

 

 エアコン吹出口に両面テープで装着してみる。

  

 なかなか見栄えも良い。

 適当に配線も隠して、あとはヒューズボックス直に配線を改装すれば終わりとも思えたが、実は不具合の塊だった。

 

◆改装の改装

<なんちゃってディジタル電波時計>

 時計購入から何かある予感がズバリ的中。なかなかいい位置に取り付けられた、と自己満足も束の間。実は使い物になっていなかった。

 

 1)いつまで経ってもJJY電波受信せず。

 2)直射を受けて液晶真っ黒。

 3)夜間走行時、バックライト明るすぎて目ざとい。

 

 1)は購入直後から、助手席、中央シート、後部座席の上で受信しなかった。車の中はシールド状態なんでしょう。

 しかし、太陽が当たる位置でも受信しないとは。内部構造からするとバーアンテナと送信局との方位の影響も受けやすそう。

 ガラス面に装着している「レーダー探知機」の漏れ電波が影響している可能性もある。

 

 装着後3日経っても受信しない。

 

 ダッシュボードの上においてもダメ。しかし車外のボンネットの上では受信可能。車内で使えない電波時計??

 

 2)はここ数日急に暑くなったせいもあって、心配していた現象だった。

 午前10時。時計の液晶は真っ黒。エアコンの吹出口から冷風が出てきているのになかなか表示が元に戻らない。

 普段、帰宅する時間には車内の気温は下がっていて、普通に時間を表示していたので気が付かなかっただけだった。

 

 3)は新しい改装ネタとして

 @車内の明るさに反応させてバックライトの輝度を自動調整。

 Aポジション信号に連動させてバックライトの輝度を変化させる。

 と、更に面白そうなのでしばらくネタとして暖めておくことにする。

 

 しかし問題は、1)、2)。何のための電波時計?同じ時計を装着している方に状況を伺ってみた。 

 ルームミラー横に装着された方は、受信エラーは皆無、但し液晶の真っ黒はあるとのこと。

 直射日光を避けていてもたまに黒くなるそう。

 

 場所によっては受信することが分かった。

 時計本体からアンテナを出して受信を改善させるか?

 とりあえず良い装着場所が見つかるまで中国クォリティ・ディジタル・モニュメントとしてほったらかしていた。

 

 

<灯台下暗し?良い場所発見!>

 両面テープの接着が弱かったのか、装着した時計が三角コーナー部に転がっていた。

 こんな感じ↓

  

 

 拾い上げてみると、なんと!JJYを受信していることに気付く。

 私の運転姿勢ではここのコーナー部のガラス窓は必要ないので視界の邪魔になりにくそう。

 

 早速装着してみた。

 

 昼間、夕方のバックライトも適当にいい感じ。

 

 夜間走行時のイメージ↓

 

 運転姿勢からより若干下加減の視界

 

 完成!

 

◆評価

 特に夜間、コンソール中央のオレンジと色、輝度が似ている。なかなか良い。

 ちゃんと電波時計として働いている。当然なのに何故か、かなり嬉しい。

 右ピラーが日除けになって直射日光を遮っている。液晶真っ黒も少しは緩和されるか?

 

 

◆あとがき

 時計一つでこんなに楽しめるとは思わなかった。

 まだ、ネタとしてバックライトの輝度調整がある。

 cdsを使った自動減光回路は既に完成している。

 あとは、どこに装着するか。まだまだ楽しめそうだ。

   

 

 

                                                     つづく