2008年6月1日 by ごきち
◆序章
今日は昼から娘のピアノ発表会のリハーサル。
出発まで3時間半。部屋を掃除していて。ジャンクボックスから懐かしい物を見つけた。
もう20年以上前になるだろうか。オーディオ用に買ったフィルムコンデンサ 2.7μF/250V
大阪は日本橋デジットで100円/個だったか。
高校生の頃組み立てたスピーカーボックス。当時はフルレンジ+スーパーツイターだったものを2ウェイに改装した時、計算を誤って買ってしまった物。
よくもこんな物が出てきたなと感心しながら、捨てるのもなんだし、と思っていた時に閃いた。
エディのツイター用コンデンサはケミコンだった。値は覚えていなかったが、ま、こんなもんだったかな?
ケミコンは熱に弱い。3年もドアピラー部分に埋め込まれていると容量抜けは相当進んでるだろう。
バンドレコーディング後の8chトラックをミキシングするのにエディに籠もって作業することも増えるだろう。
少しでもイイ音でモニターするには、コンデンサ改装しかないだろう!
3時間もあれば、なんとかできる!
と軽い気持ちでデジカメ片手に改装を始めた。
◆設計&製作
標準で付いているコンデンサ容量を調べる。
早速エディのピラーを分解する。
ピラーに付いているゴムパッキンを剥がす。
ゴムパッキンがビローンと剥がれたら、ピラー部分のピン2箇所をフレームからパコパコ剥がす。
2箇所目の奥のピンが車体からはがれたらツイターのハーネスが引っ張るのでコネクタを抜く。
あとは、下部の3箇所が挟み込んでいるだけ。すんなりピラー部分が外せる。
ツイターを外す。
標準付属のコンデンサ容量は・・・
惜しい。 3.3μF/50V (泣) ちなみに 耐熱温度85℃
8Ωスピーカーで6dB/octフィルタだと3.3μFはクロスオーバーが約6kHz。
6kHz 6dB/octフィルタ で耐えられるユニットとは、ドームツイターとはいえ良さげなものが標準でついているなぁ。と感心していられない。
逆に2.7μFだとクロスオーバーは約7kHz。
まぁ誤差範疇でしょう。ケミコンの容量なんて+100%−50%だし。
F特の6kHz〜7kHzに谷が出来て、ドンシャリな音になるも嫌いではない。
換装続行。
まず、ツイターからコンデンサを外すにはユニットを分解する。
全周3箇所にあるプラスチックの引っ掛かりを折れないように外すとイコライザが外れる。
たまたま上手く外れたが、実は危険だった。イコライザ側に振動版がくっ付いてくるとツイターはお釈迦になる。
幸い2個ともセーフだった。ラッキー
で、半田を吸い取り、ケミコンを外す。
外した部分にコードを半田付けする。
左右のツイターの半田付けが終わったところ。
ピラーにユニットを装着。
コードにフィルムコンデンサを半田付け。熱収縮チューブで絶縁する。
車体と当たって音がしないよう、エプトシーラーをコンデンサとコードに巻いて振動防止。
このあたりのくぼみに納めて、いざ車体に装着!
◆試聴
以前からエディMOPオーディオのサウンドコンテナ(HDDに録音したデータ再生)の音の悪さは納得していたが、CD、外部入力は聞けないレベルではなかった。コンデンサ交換の威力や如何に。
リアスピーカーを絞り、フロントだけ鳴らす。トーンコントロールはフラットのまま。
センターシートでお気に入りのCDを試聴。
1、TOM TOM TOM CLUB / TOM TOM TOM CLUB
2曲目のGENIUS OF LOVE、5曲目のAS ABOVE, SO BELOW、6曲目のLORELEI
2、PROVISION / SCRITTI POLITTI
1曲目 BOOM!THERE SHE WAS
3、AGE OF CONCENT / BRONSKI BEAT
1曲目 WHY?
驚いた。一年ほど前、オーディオ改装に詳しいメンバーさんのシステム(ナカミチのヘッドにフォステクスのウーファ+FF8X自作BOX)を思い出す。
勿論、それには到底及ばない音だけれども中域と高域の濁りが素晴らしく改善されている。明らかに近付いている。感動!
更に、コンデンサ容量の変更が思わぬ効力を発揮。
今まではツイターが「これでもか!」と言うほど「鳴っている」感があったが、改装後は足元のウーファ(もしかしてフルレンジ?)との合間に音像がしっかり見えるようになった。
素晴らしい!ブラボー!
◆あとがき
○近いうちにコンデンサ容量を3.3μFに変えて試してみたい。
○思いつきから完成まで約2時間。もっと早くから手をつけるんだった。
○真似をされる方へ。ツイターのイコライザ部分の分解は一か八かのバクチ。覚悟を決めてください。幸運を祈ります。
おわり