【置配ボックス用溶接架台の製作】 2024/11/2 DIY ごきち

 

◆序章

 宅配BOXを買った。

 

 

 北側の花壇をコンクリートで埋めた所のバリケードに良いかなと。

 

 ただ、排水の為にコンクリートに傾斜を付けたので直に置くと斜めになってしまう。 

 

 そこで、残コンクリートで作った分銅の高さを傾斜に揃えて暫く使っていた。

 

 どうも安定しない。BOXの構造もあって指で突くとブレながら歩き出す笑

 

 アンカーを打って全ねじを水平を合わせて固定してみたが、本体が浮いていると結構揺れる。

 

 ぼよよよよーん と共振する笑

 アンカーで地面に本体の底部を密着させないと安定しないようだ。

 

 直流アーク溶接機の試しがてら、Lアングルで架台を作ったのでここに記録する。

 

 

◆使用工具の準備

◇溶接機

 以前に購入した交流40Aアーク溶接では隅肉溶接が出来なかった。

 そこで IGBTインバータアーク 溶接機を買った。.

 

 WMA−200 中国製の憎い奴

 Amazon で 6,800円 也

 

 直流インバータの実力や如何に!

 早速開梱して試しに溶接・・・の前に中国製である。

 

 いきなりケーブルから発火! では笑えないので接続部分を確認する。

 

 【プラグ】

 

 ・・・は中身を確かめることが出来ない。

 取り敢えず、アース付なので延長コンセントを3Pに替えなければ。

 

 【アースクランプ】

   

 ハンドルのゴム被覆を剥いてみる。

 ビンゴ!流石中国製。ねじ止めがユルユル。このまま使うと、カバーごと焼損事故だ。

 しっかり締め直す。

 

 【ホルダー】

 

 持ち手のカバーを外してみると・・・

 

 キタ!

 流石期待を裏切らない。

   

 想像を超えた接続不良。四分の一すら押さえていない。

 これは確実に燃えるぞ。

 作業中に発火&感電させようとする魂胆が見え見えだ。

 

 絶縁被覆を剥き直して撒き付けるように接続し直す

   

 あ、巻が逆だ。ま、いいや笑

 

 【コネクター部】

   

   

 あら、期待外れ。 2、3本しかはみ出していない笑

 

 

 いざテスト溶接!

 ・・・の前に、電圧を確認してみる。

 

 

 電源を入れて、CURRENTボリューム、ARC FORCEボリューム、HOTSTARTボリュームを適当に回してみて出力電圧を測ってみる。

   

 直流 50.6V

 

 ・・・感電注意!

 電撃防止装置が必須だが・・・

 業務で使う訳じゃぁないから良しとする。(で良いのかな?

 

 

◇切断機

 フェンス製作とバリケード製作で活躍したチップソー

 

 こいつで45°カットに挑戦する。

 

 

◆設計

 宅配ボックスの固定状況

   

 M8アンカーボルト − 50mm長ナット − M8全ネジ − ダブルナット − ワッシャ − 底板 ー ナット

 ここに躯体の両脇に 25mm の Lアングル を 挿入してブレを無くす。

 

 足の高さを測定する。

 

 

 初の45°切断に挑戦・・・の途中経過が無い

   

 木工用のコーナークランプを流用して 90° を確認したところ。

 

 いきなりアーク溶接完了!

   

 

 詳細

   

   

 

 

 

 <覚書> 設定条件

   

 左から

 CURRENTボリューム 140程

 ARC FORCEボリューム 140程

 HOTSTARTボリューム 12時位

 溶接棒:スズキッド スターロード Z−3 (DZ−01) 2mm

 HOTSTART は、上げ過ぎると最初のスパッタが強烈になってかなり危険

 

 表面をサンダーで磨いて完了!

   

 午後から前泊の出張なので9月23日は一旦終了とした。

 

 

 出張から帰った週末。

 9月28日は生憎の天気。

 次の日、折角なので 25 x 25 x t2 アングルを追加購入して架台を見直すことにした。

   

 既に組んだフレームを両脇に嵌めるだけでなく、アングルを2本追加溶接して 「架台」 に仕上げる。

 

 上に乗る本体より 2mm 程小さくなるように Lアングルをカットして当てがってみる。

 

 セット良し!

 

 内側を点付けで仮溶接する

   

   

 

 あとは気合と根性で、ひたすらモリモリ溶接の後にサンダーをかける。

   

   

   

   

   

   

 

 溶接完了!

 

 形は良いんではないかい?

 

 仮固定している置配BOXを一旦外して当てがってみる。

    

 

 いい感じだ。

 

 水平を確認する。

 <正面と左側面>

   

 

 <奥と右側面>

   

 奥だけ微妙に右に傾斜して見えるが、誤差範疇だろう。溶接の熱でフレームが曲がったか?

 

 100均で買った白ラッカースプレーを掛けて下地を処理する。

   

 アングルの赤塗装がみるみる剥がれてくるがお構いなしにぶっかけて、この日は昼から休日移動の出張の為作業はここまで。

 

 翌週の日曜日

 油性のホワイト塗料で刷毛塗り仕上げ。

   

 朝一に一度塗った後、昼過ぎに二度塗りで仕上げた。

 

 生乾きのままだが、セットしてしまう。

   

 

 完成!

 

 高級感すらある良い架台が完成した。

 

 

◇あとがき

 ○足部分の長さ修正をせずに水平と垂直が上手く出た。 45°の切断と溶接に自信がついた。

 ○100均の白スプレーは意味が無かった。ただ単に元の赤い塗装を浮き剥がしただけだった。

 ○40A の交流溶接では出来なかった隅肉溶接がなんとか出来たかな?

 ○数十mm の溶接だったからか 20A のブレーカーは落ちなかった。クランプメータと直流が測れるマルチメータを借りてきて設定毎に実際の電流を測ってみたい。

 ○仕上げ塗装はホワイトではなくアイボリーホワイトにするべきだったかな。微妙に架台が浮き立っている。日焼けして丁度良い感じになってほしい。

 ○溶接機は意外に使えた。ホルダの掴みが安定しないので別途購入するかな。

 ○次は 30 x 30 x t3 の無塗装のアングルを使って、沓脱台を作りたい。

 

 

 

おわり