【屋外電源増設工事】 2024/11/3 DIY ごきち

 

◆序章

 屋外で電源を頻繁に使う。

 ケルヒャー、チップソー、ディスクグラインダ―、夜間の作業にハンドライト、扇風機、ハンドミキサー等々。

 

 当初はベランダの防雨コンセントに延長ケーブルを足していた。

 

 いちいち柵をよじ登るか洋室のシャッターを開けて延長コードを刺して。

 片付けも大変だ。

 

 代わって、玄関に増設したコンセントに延長コードで庭まで伸ばすようにした。

   

 コードを挟まないようにドアを少し開けたままにしなくてはいけないのが難点。

 夏にはこの隙間からヤモリ君が入ってきて私の部屋でお亡くなりになっていたことも。

 

 2024年の夏、桃の木を抜いたエリアをコンクリートで埋めた。

 作業スペースが出来たので、ウッドデッキの柱に防雨コンセントを仕込んだ。

   

 元々あったベランダの防雨コンセントにΦ2mmのケーブルで作ったプラグ−防雨コンセントで延長したもの。

 ただ、ここはコンセント−プラグの接触抵抗が増えるので電圧降下が避けられない。

 電流を使わない工具や照明は良いがアーク溶接はヤバイ。

 出来るだけ電圧降下は避けたい。

 

 そこで溶接時だけ日頃は閉めている雨戸を開けて洋室の壁コンセントに溶接機のプラグを直に挿していた。

 これも準備と片付けが結構面倒だった。

 

 屋外に強力なコンセントが欲しい。

 折角だから物置の中に照明も付けたい。

 LANコンセントも欲しい。

 

 そう思って、越してきた頃から度々防雨カバー付のコンセントボックスや電線管の類を買ってはいたが仕様がまとまらず施工に踏み切れなかった。

 

 西側の土間をコンクリートで埋めたことをきっかけに施工したのでここに記す。

 

◆設計

 庭の西側の土間コンクリート打ちの際、アース棒とPF管を埋めておいた。

   

 この接地線とPF管を使って、

 屋側に接地極付コンセントとLANコンセントの増設と、屋外倉庫内への照明の増設を設計する。

 

 具体的には

 1、洋室コンセントへの屋内配線ケーブルを外し、壁に露出増設したBOXの漏電遮断器に直結し渡りで元の壁コンセントに接続する。

 2、漏電遮断器の二次側を保護管を通して屋側の防雨BOX内の接地極付コンセントに接続、送りを土間コンクリート下のPF管を通して屋外倉庫の側面に。

 3、屋外倉庫の側面にBOXを増設し、そこに防雨コンセントを増設、送りは保護管を通して倉庫内のスイッチBOXへ。

 4、倉庫内のスイッチBOXには照明スイッチに連動したコンセントを取り付け、これに直管型LED照明のプラグを差し込む。

 5、接地棒からの接地線は防水BOXに引き込み、リングスリーブでパラに分けて屋外倉庫とBOX内の接地極に接続、送りを保護管を通して洋室コンセントの接地極に接続。

 6、壁の石膏ボードを広げ、2連の洋室壁コンセントを3連に変更し、左から2ET、TV+LAN、2LAN に組み替え、2LANは保護管を通して屋側の防雨BOXのLANコンセントに接続する。

 

◆施工

 ◇洋室コンセントの3連改装と漏電遮断器の追加

   

   

 工事の基準だと屋外の配線距離が15m以下だと配線用遮断器すら省略できるが、何かあった時用に漏電遮断器を追加する。

 アーク溶接機を使う前提でコンセントの渡りよりも漏電遮断器のパラねじ止めの方が安全とした。

 屋外−屋内の中継LANコンセントを付けることでエアコンダクトを共用して貫通させている防犯ビデオのLANケーブルをスマートに配線する。

 屋内のコンセントにアースターミナル付コンセントを使用して洋室内のオーディオ機器の接地にも活用できるようにする。

 

 ◇屋側に防雨BOXの取付と各種配線

   

 当初は屋外にコンセントが欲しいだけだった。それが接地付に変わり、送りで物置への電源送りが追加され、最後にLANコンセントが追加された。

 

 ◇物置側面の防雨コンセント

   

 最初は貫通処理用にBOXだけを考えていたが、倉庫内の電灯用の防水スイッチに代わり、最終的にはターフテントを張った時の照明用にアース付防水コンセントを増設とした。

 この高さとここへのコンセントが一番悩んだ。

 

 ◇物置側面の防雨コンセントから保護管を通して倉庫内スイッチBOXの照明スイッチとコンセント−LED照明

   

 

 購入した直管型LED照明には本体にスイッチが付いているが、折角なのでほたるスイッチに連動したコンセントにして夜でも明かりが点け易いようにした。

 

 10年越しの完成だ。

 

 

◇あとがき

 ○完成するまでかなりの部品が無駄になった。洋室内に使わなかった電材パーツがゴロゴロ転がっている。

 ○今までの壁スイッチの交換やコンセントの交換とは訳が違う。慎重になりすぎてなかなか仕様が決まらなかった。裏のお家の建て替えを機に、西側の土間コンクリートにPF管と接地棒を埋め込んだことで一気に仕様が決まった。

 ○電源探しと後片付けの時間が捗る分、更に休日の趣味への没頭が加速する。グラインダーやチップソーの作業用に防音部屋なんか有ったらいいなー、とか(笑

 ○唯一の問題は、この家のブレーカー構成。一階の洋室x3部屋分で 20A 一つ。 まだ飛ばしたことは無いが今後どうするかが課題かな。

 

 

 

 

おわり