【玄関コンセント増設工事】 2020/5/24 DIY

 

◆序章

 2020年のGWを皮切りに家中のスイッチをどんどん衣替えするようになった。

 耐久性は「?」だが、アイボリー色よりも真っ白に近いホワイトは新鮮だ。

 更にはコロナ対策にもよさそう。

 指先を使わずにON/OFF出来る優れもの。

 ほたる&パイロット表示もなかなか自己満足を満たしてくれる。

 

 

 電気工事士は持っているので自分で工事は「可能」だ。

 

 ただ、今までコンセントは避けてきた。

 25年経って錆びて固くなった銅線を付け替えるのが実際怖くて。

 そこで接触不良でも起こそうものなら・・・と考えると手は出したくなかったのが本音だ。

 

 現場で古い配線についてる器具の入替は実際どうしてるんでしょうねぇ?

 

 と、たまたま職場の大先輩に話を伺うことが出来た。

 

 「そんなもん気せんでもええんやで。やけど気になるんやったら電工ナイフの刃先で削っといたらええねん。ピカピカに。

 曲がってたらペンチで修正して、心配やったら剥き直したらええねん。

 

 その通りです。完璧やね。

 

 前から一か所増設したいところがあった。

 まずは電流をあまり食わない(使わなそうな)部分のコンセント増設工事を行ったので記録する。

 

◆設計

 玄関のたたきに古いバッテリーを置いている。

 

 充電器とセットで置きっぱなしだ。

 

 しばらく前になるが夕刻の停電が続いた事があった。

 それも3時間程。

 大震災以来、久々に懐中電灯で晩飯を食った。

 車には非力でも非常時の照明用電源としては使えるので2ヶ月毎に充電している。

 その度に玄関裏の洋室から延長コードを足して充電していた。

 また、ちょっとした電動工具を庭先で使いたい時は10m程の延長コードを廊下のコンセントから伸ばしていて面倒だった。

 

 前から玄関にコンセントがあればな、と。

 そこで、図の洋室Aのコンセントから壁内部で分岐して玄関側の壁にコンセントの増設を試みた。

  

 赤記号の場所にあれば便利かなと。

 

 寸法を測ってみた。

 

 壁の端飾り縁の内側からコンセントの中心まで915mmある。

 その奥の間柱にボックスが固定されている。

 この辺り。

 

 悪く、ないだろう。

 

 あとは高さをどうするか。

 あまり高い位置に付けると使用中に寄りかかったりすると危険だ。

 逆に低すぎると、雨に濡れて帰って来た時、水飛沫がかかっても危険だろうか。

 

 一旦低い位置に付けておいて、危なそうだったら蓋付に改装するも良いか。

 

 飾り縁から上150mmにする。

 

◆パーツ

 

 パネルボックス  198円

 

 

 VVF1.6−2C 70円@1m だったかな。余り物。

 

   

 ダブルコンセント 5個入りで1,780円 を2セット : 356円@1セット x 2 = 712円

 部品代 計980円也

 

 ◆施工

 まず洋室Aのコンセント自体が古いので交換する。

 

 カバーは交換したはず。かなり汚れている。

 

 カバーを外す。

 

 カバーベースも上部の縁に塵が積もって汚れまくり。

 

 上下の皿ねじを外す。

   

 意外と緩かった。

 

 そおぉっと引き出す。この時点でなんちゃって絶縁スリッパを履いて感電防止。

   

 ん?意外や意外。絶縁被覆の剥き過ぎを予想していたが、あらま、そうでもない。

 流石に工事の親方はコンセントは自身で。他は僕にでもさせたのかな?

 

 家のブレーカーは1階の洋室3部屋全部で1ブレーカー。

 ・・・子供部屋では息子が友人を招いてのゲーム大会中。

 

 よし。活線でやるか。<真似しないでください。>

 L側(黒)線を引っこ抜く。

 いつものミニねじれマイナスドライバを差し込んで黒線だけ抜く。

 

 このヘタレマイナスドライバーは、突っ込んでおくといい具合に抜ける。

 スカッと抜けるわけでもなく、適当にテンションがかかりながら、且つ、しっかり抜けるのがポイント。

 特にこのタイプのコンセントは1か所の外し穴でN相L相が同時に緩む。

 両方一度に抜けると危ないからね。

 

 第2種電気工事士技能試験問題NO.2 と同様にここから裏面のコンセントに渡るようにする。

 

 但し、φ1.6mmに限る。 このマイナスドライバーでは2mmは外せんのよ。

 ここにφ2mmがきていたら、、、多分ブレーカーを切りに行ってました。

 技能試験NO.9みたく φ2.0mmが来ていなくて良かった(笑

 

 先輩の教えを参考に、ペーパーで磨く。

   

 勿論、絶縁スリッパ(仮称)を履きながら。触れても大丈夫(笑

 

 微妙に長いので心線の長さを10mmに切って早々に新品に挿入しておく。

   

 L相ヨシ!

 

 白線は、気が緩みがち。気を付けて黒線同様に移植する。

   

   

 一旦洋室側の準備は終わり。次に玄関側に移る。

 

 玄関側のコンセント位置を決める。

   

 壁に強力磁石を近付けて吸い付く場所から間柱の位置を確認する。

 ボード材の固定に釘やネジを使っているので磁石で探知できる。

 間柱を微妙に避けてボックス寸法を壁紙に書く。

   

 中心をけがき、水平垂直は適当に。

 

 けがいたら、差し金に沿ってカッターナイフで石膏ボードを切り込んでいく

   

 53 x 98 穴開け完了

 

 ボックスを取り付ける。

   

 差し込んで、皿ねじをくいくい回していくと中で羽根が開いて固定できる・・・はずが、できなかった。

 

 原因は間柱に接近し過ぎていてカサが開かなかった。

 

 真横に開かないので石膏ボードに固定が出来ない。

 

 このボックスは間柱にねじ止めするタイプでもないし。

 微妙に5mm程距離もある。

 

 仕方がないので、ボックスを改造する。

 

 ここを削り取って真横ではなく真下に開くように改造する。

 

 ニッパーで割を入れて、ペンチでもぎ取って、ナイフで削り取る。

   

     

 真下までスムースに開くように平らにする。

 

 こんな感じに。

   

 いい感じ。

 

 はめ込んで固定する。

   

 改造したネジでしっかり石膏ボードに固定する。

  

 予めVVF1.6−2Cを取り付けた2個コンセントを固定してカバーを付ける。

   

 増設側工事完了。

 

 洋室側のコンセントに玄関側からの配線を接続する。

 

 白アースヨシ!

 

 上下のねじで固定する。

   

 水平ヨシ!

 

 カバーを取り付ける。

 

 洋室側コンセント交換完了。

 

 工事完了。

 

 早速増設側でバッテリーを充電する。

 

 スマート&快適だ。

 

 

◆あとがき

 初のコンセント工事にチャレンジした。これを機会にコンセントの改装を進める。

 活線作業は極力避けたい。既設コンセントからL相N相のケーブルが同時に外れるとかなり危険。接触は即、発火ショートだ。次回からはきちんと停電作業とする。

 

 

 

 

おわり