【エアコン据付工事】 2012/2/12 DIY

 1階に3つの洋室がある。そのうち一部屋だけエアコンが装備されていなかった。

   

 息子の部屋。 机とベッド、箪笥は置いてあるが物置状態。

 一人じゃ寂しいらしく、勉強はリビング。当然一人では眠れず、2階の和室で母親と姉ちゃんと川の字。

 この部屋にエアコンの据付工事を行う。

 

○エアコンの選定

 部屋は北と東が外壁の6畳洋室。ま、2.2kwタイプで十分だろう。

 前の家で使っていたエアコンがある。

 

 DAIKIN F22GTNS−W 2006年製 室外機とセットで当時5万円弱だった。

 引っ越し業者に取り外してもらった時に、フレアナットが行方不明。

 ガスが残っていることを祈って、これを利用する。

 

○据付場所の選定

 部屋には既にエアコン用のコンセントがある。

 配電盤のブレーカーを上げれば単相100Vが供給できた。

 電源位置から考えると室内機の据付場所は部屋の北西側のコーナー部分に限られる。

 据付の方向を考えてみる。

 

 パターンA 北側の外壁に取付

  

 右後方に壁を抜けば工事が楽。ただし、部屋の気流分布は若干難があるか。

 

 パターンB 階段との間仕切り壁に取付  

  

 室内機の右側面近傍の壁を貫通させる。

 壁と室内機の間を渡る配管の処理に拘らなければ工事に言うほど難はない。

 

 気流分布はBのほうが良い。

 考えた末、工事の楽な右後方配管のパターンAで工事を進めることにした。

 

 取付寸法図をDAIKINのHPから取り出す。

  

 

 カーテンレールまで幅を測る。

  

 890mm。 意外に余裕がありそう。

 

 スタッドセンサーを使って壁内の柱を探す。

 

 本家スタッドセンサー 980円

 2X4なので柱が多いが、在来と比べて筋違が無い分、エアコン設置は楽だろう。

 980mmのスペースがあっても、柱を避けなければいけないので穴を開ける場所は限られる。

 

 カーテンレールの端辺りを探る・・・どうも、うまく柱が探せない。

 というより、どこもかしこもピカピカ光る。

 ノイズ?もしや?と思い屋外を見て唖然。

 

 通そうと思っていた貫通場所に電力量メータが!

 しかも2階からのエアコンダクトも邪魔をしている。

 

 危うく電力ケーブルを突いてしまうところだった。

 スタッドセンサーが電源線に反応していたらしい。980円に助けられた。万歳!

 エアコンの据付手順で、室内機と室外機の設置場所と合わせて配管ルートを考慮して決定しなければいけない事を痛感した。

 

 Bパターンに計画変更。

 改めて北側のコーナー側の柱を探索する。

 

 角から3cmを避ければ約400mmの間に柱は無さそう。

 コーナー際だとコンセントへの電源線が通っている可能性があるので、数センチ避ければよいだろう。

 

 室内機から外した据付板を千枚通しで仮止め。

 

 石膏ボードなので仮止めが簡単にできる。

 

 据付板の右貫通穴を水平に延長した所に千枚通しを差し込む。

   

 壁内に異物がないことを祈り、徐々に差し込む。   ・・・セーフ!

 

 いきなりコアドリルを使って壁紙を引っ剥がしてしまわないように

   

 先にカッターで壁紙を切っておく。

 

 φ75コアドリル

   

 ALC用 これで開けたらもう後には戻れない。

 

 外に向かって気持ち斜め下に開ける

   

 一気には開けない。中の断熱材や、電線を巻き込まないようボードだけをくり抜く。

 

 寸止め。 斜めに掘っているので下半分を皮一枚で残しておく。

   

 仕上げは手引き鋸でコリコリと丁寧にくり抜く。

 

 内容物や如何に!

     

 おー アルミ箔で覆われたグラスウールが出てくる。

 

 アルミ箔にナイフで切れ目を入れ、グラスウールを除けていく。

 

 COCO’Sの包み焼きハンバーグを食す要領。

 中には電線や鉄管、銅管、CD管が入ってなくて良かった。

 

 室内側から開けた穴の中心より1cm程下の位置に下穴を開けておく。

   

 外壁に向かって下り勾配にすることで、ドレンが流れやすくなる。

 

 先に室内側から開けた下穴を基準に外壁側から12mmのサイディングと12mmのコンパネをコアドリルで穴開け。

   

 ALC用でコンパネは辛かったが、なんとか無事に貫通。

 

 室内側にエアコンキャップ、壁内に貫通スリーブを通す。

   

 INABA エアコンキャップ(489円) と 貫通スリーブ(379円)

 

 貫通スリーブは切れ目を入れておくことで差し込みが容易になる。

   

 室内、室外側を斜めにカットして装着する。

 

 エアコンキャップは「つば」の部分が長すぎるのでカットしておいて室内側に取り付ける。

 

 コーキングが多すぎてはみ出してしまった。グレーでなく透明を使うんだった。

 

 室外側の配管仕上げは、ちょっと手をかけてスリムダクト仕上げにする。

 貫通部分と末端のパーツ

   

 ウォールコーナー (350円) と 端末カバー (220円)

 

 先にスリムダクト (900円) と一緒に外壁に取付けておく

   

 ウォールコーナーっていつから構造が変わった?パイプと壁とカバーの間を思い切り粘土で防水処理が必要。

 

 配管経路が決まったので室内機工事に移る。

 据付板を石膏ボード壁に固定するためにボードアンカーを使う。

 

  トグラー (26円/個) 

 

 据付板を水平に仮止めして、7か所にマーキング

 

 上部3か所と下部4か所。耐震ネジを取り付ける部分も忘れないように印を付ける。

 

 9mmで下穴を開ける

 

 石膏ボードなので先に千枚通しで仮穴を開けておくとずれない。

 

 トグラーの先端をつまんで下穴に押し込む

   

 ある程度まで押し込んでおく。

 

 ハンマーで奥まで叩き込む

   

 中で開いてくれることを祈りながら。

 

 内部で開くように付属のピンを押し込む

   

 7個とも手応えアリ。開いた!良かった!

 

 35mmのビスで据付板を止める

     

 上部のひっかけ部の近所3か所、耐震ネジの近傍2か所、本体下部固定2か所の計7本

 

 一度に締めてしまわずに、7本を仮止めしてから順に完全に締める。

 据付板が止まったら、室内機にわたり線と配管を接続してテープ処理をする。

 

 配管はフレア加工済みの3m配管キット(2,780円)を買った。

 

 前の家からエアコンを撤去してもらった時に、配管とフレアナットを処分してしまった。

 単品でユニオンナットを買うのもいい値段なので、既製品に任せることにする。

 

 このあたりから陽が暮れかけてきたので、スピードアップ。

 おかげで配管接続作業、真空乾燥、試運転、仕上げ作業の一部始終の写真を撮っていない。

 

 で、いきなり完成画像!

   

 貫通部分のパテ良し! 露出部分のテーピング良し! 勾配良し!

 

   

 完成!

 

 しかし・・・暖房運転で試運転をするが・・・高圧がなかなか上がってこない。

 室温20℃、設定温度30℃にしてしばらく運転しても吹き出し温度が40℃程度。

 

 フレア部にキャップをせずに1年間ほったらかしていた事と、閉鎖弁の蓋が緩かったのでガスが漏れたのかもしれない。

 夏を待ち状態を見て冷媒を追加充填するか。

 

 

 

 

                                                            おわり